FacebookがBain&Companyから首位略奪 利益追求に対する非難の声も

5年ぶりの1位に輝いたのはFacebook。2015年は13位、2016年は5位、2017年は2位と、着実に順位を上げた。2011年にも首位に選ばれたことがある。

世界中で1万人を超える従業員を雇っているが、エンジニア陣の技術の高さが評価されているだけではなく、ワークライフ・バランス、社内での食べ物・飲み物の無料提供、さらには住居地区「Willow Campus」の開発まで、従業員が喜ぶ労働環境作りに熱心だ。

「Willow Campus」はカリフォルニアの本社を拡大し、食料品店や小売店、薬局、オフィス施設、住宅1500戸を含む「複合村」を建設するというプロジェクトで、従業員を含む全ての入居希望者に開放される予定だ(フォーチュン2017年7月7日付記事) 。

マーク・ザッカーバーグCEOは、同じくGlassdoorの「従業員が選ぶCEOランキング2017」 でも98%の従業員から支持を受け、10位に選ばれている。

しかし一部ではワークライフ・バランスの悪さに対する不満の声が挙がっている他、「利益と名声だけが全てではない」という、従業員からマネージメントへの手厳しい指摘もある。

カナダ発のアパレルメーカーlululemonなどが大幅ランクアップ

大幅にランクアップしたのはカナダ発のアパレルメーカーlululemon、大手不動産企業Keller Williams、ワイン業者E.& J.Gallo Winer など。lululemonは32、Keller Williamsは18、E.& J.Gallo Winerは33も順位を上げた。

lululemonはカナダ、米国、オーストラリア、香港などにも進出しており、「沢山の人々に出会えるリラックスした職場環境」だが、「昇進の機会がない」のが欠点。Keller Williamsは「業績次第で高所得が狙えるが、業績が悪ければ最初の年は経済的に苦しむ」。E.&J. Gallo Winerは「無料の昼食や旅行の機会が沢山ある」が、「長期勤務者の方が昇進しやすい」「成長するためのサポートが少なく、有意義な目標が見えない」という。

3社いずれも総合評価が5ポイント満点中4ポイントを上回っており、各企業を評価した従業員の80%以上 が「(働きやすい職場として)友人に薦める」と答えている。