◆胃がんが発覚し、突然の余命宣告
睦美さんが大人になってからも、何かと交流があったそうですが、半年前の健康診断で進行性の胃がんを患っていることが判明しました。病状は深刻で、腹膜播種状態で余命は3ヶ月だと宣告されてしまいました。
「その知らせを聞いたときは本当にびっくりしました。まさか叔父がそんな大病を患っていただなんて……なにがあっても死なないくらいいつも元気だったものですから」
睦美さんは仕事帰りに病室に足を運び、叔父をできるだけ見舞いました。ただ病魔には勝てずに主治医の宣告通り、3ヶ月後に亡くなってしまいます。
◆ハワイが好きだった叔父のためのお葬式
ハワイが好きで、リタイヤしたら余生はハワイで過ごすと決めていた叔父のために、叔母はハワイ風の葬儀にすることに決めました。
祭壇にハイビスカスを敷き詰めたり、BGMをハワイアンにしたり、叔父に少しでも南国情緒を味わってもらえるように様々な工夫を施しました。
「一部の親族からは反対もあったみたいですが、私はやってよかったと思っています。とても叔父らしい葬儀でした」
葬儀は滞りなく執り行われ、一同は併設された火葬場へ向かいました。そこで参列者一同がある異変に気が付きます。