◆1.長ネギではなく、「玉ねぎ」を使う
戦後、GHQのメンバーにふるまわれていたすき焼きには、長ネギではなく「玉ねぎ」が使われました。
アメリカでは長ネギを薬味以外で使う習慣がなく、食べるネギと言えば玉ねぎだったために、玉ねぎを使ったすき焼きが作られるようになったそうです。
オススメは、ネギは香りづけとして加え、たっぷり入れるのは玉ねぎが良いとのこと。牛脂をひいた鍋で輪切りにした玉ねぎを入れてしっかり焼き色を付けましょう。表面にこんがり焼き色がつき、甘味が引き立ちます。
◆2.上白糖ではなく、「グラニュー糖」を使う
京風すき焼きの特徴は、関東風のように「割り下(だし汁に醤油、砂糖、みりん、酒などで味付けした煮汁)」を使わない点にあります。
これは牛脂をなじませた鉄鍋で牛肉を焼き、砂糖や醤油などで調理することで、肉の脂身を強く感じられる手法で、肉と野菜を交互に調理することで、常に変化する鍋の状態を昆布出汁や水などで調整しながら仕上げていきます。
この際に重要なのが、砂糖の種類。日本の家庭で主流(違う家庭もあります)の上白糖ではなく、グラニュー糖がオススメなんだそう。グラニュー糖はあめ状態になりづらい特徴があり、雑味がなくすっきりとしたすき焼きを作ることができます。