家族や友人から「お金貸して」と頼まれたら、あなたはどうしますか。「困っているなら助けてあげたい」と思うかもしれません。しかし、お金を貸すと関係が悪化する恐れもあるため、慎重に判断することが大切です。
では、お金を「貸してもよい人」と「貸してはいけない人」の違いはどこにあるのでしょうか。ファイナンシャル・プランナーの大西勝士さんが解説します。
「返してもらえなくてもよい」と思えるか
そもそも、家族や友人間でお金の貸し借りをするのはおすすめしません。お金が返ってこなかった場合、人間関係がぎくしゃくするからです。お金を貸すなら、相手にあげるつもりで貸しましょう。
「返ってこなくてもよい」と思える相手・金額であれば、お金を貸しても問題ありません。そう思えない相手なら、たとえ家族であっても貸さないほうがよいでしょう。
約束を守っているか
お金を貸す場合は、相手が信頼できる人であることが基本です。相手の性格をよく知っていて、「約束を守る人」と思えるなら、無理のない範囲でお金を貸してもよいかもしれません。
逆に、平気で約束を破る人には貸さないほうが無難です。「〇日までに返す」と言われても、予定通りに返済してもらえる可能性は低いでしょう。「よく遅刻する」「ドタキャンが多い」など、ルーズな性格の人には要注意です。
いつも平気でお金を借りていないか
お金がなくて困っていたとしても、普通は「お金を貸してほしい」と頼むことに抵抗があるものです。しかし、中には平気で「お金貸して」と言える人もいます。
「お金を貸してほしい」と気軽に頼んでくる人は、すでに多額の借金を抱えているかもしれません。多くの人からお金を借りすぎて、誰からいくら借りたか覚えていないケースもあります。簡単にお金を無心してくる人とは、なるべく付き合わないほうがよいでしょう。