さて、オードリーと川島が盛り上げたテレビ番組出演ランキングはひとまず終わりを迎えたわけだが、それは思わぬ副産物を生んだ。
盛り上がりに興じてきた視聴者の多くは、これまで「いつの間にか発表されているもの」だったはずの出演ランキングに、初めてちゃんと対面したと言っていいだろう。そして、ちょっと詳しくなってしまった。複数のリサーチ会社が別々のランキングを作成していること。「出演本数」のランキングと「出演回数」のランキングがあること。会社によって再放送や通販番組を含んだり含まなかったりすること。集計期間が11月末までだったりすること――。
それらがあまり知られていない“新事実”のようにオードリーや川島らによって語られてきたことが、視聴者にとってこのランキングが毎年いつの間にか発表されているものだった何よりの証拠であろう。高まるテレビ番組出演ランキングのリテラシー。高めてどうする、という話ではあるが。