3、40代ジャンル別おすすめ本10選
よく耳にする筆者だったり、作品が映画化されていたり…
手に取りやすく読んでみようかなと思える本を、漫画、小説、エッセイ等ジャンル別に10冊ご紹介しています。
少しでも気になった本は、ぜひ手に取ってみてください。1ページ目を開く瞬間、きっとワクワクしているはずです!
(1)女性の生き方系漫画
女性の生き方が多様性に満ちた今、なかなか共感できる人に出会うことも少ないし、生き方について話すのもセンシティブで憚られる。そんな時は、本で新しい考え方に触れたり、共感してみてはいかがでしょうか?まずは誰でも読みやすく共感しやすい「女性の生き方系漫画」から2作品をご紹介。
①ひとりでしにたい カレー沢薫/ドネリー美咲
解説
いわゆるひとつのバリバリのキャリアウーマンで、優雅な独身生活、余裕の老後を謳歌していたかに見えた伯母がまさかの孤独死。黒いシミのような状態で発見された。その死にざまに衝撃を受けた山口鳴海(35歳・学芸員・独身)の人生は婚活から一転終活へ。死ぬのは怖い。だけど人は必ず死ぬ。ならば誰より堂々と、私は一人で死んでやる。一人でよりよく死ぬためには、よりよく生きるしかない。愛と死をひたむきに見つめるフォービューティフルヒューマンライフストーリーの決定版誕生!
あらすじ
主人公の鳴海は30代半ば。仕事にアイドルオタ活に忙しく、独身人生を満喫中。しかし、同じく独身の叔母さんの孤独死をきっかけに、「自分の人生をいかに良く生きて良く死ぬか」について考えるようになる。
今まで接点のなかった職場の後輩の那須田くんも終活に興味があることがわかり、終活仲間として一風変わった交流が始まる…。
40代におすすめのポイント
「終活」「孤独死」なんて、重いテーマ…かと思いきや、作画がコメディタッチ、会話や展開もクスッと笑えるマンガで、暗い気持ちには全然なりません。
それでいて老後の生き方や終活、制度について調べよう、準備しようと思える、クオリティの高い、エンタメと社会学を兼ね備えた作品。
第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞も受賞している作品です。
鳴海が終活について知ってく過程で、自分の選択や生き方について
「あれでよかったのか…?そして、これでいいのか…?」
と揺れ動く様子に、独身も既婚も関係なく共感できるはず。
すでに老後に入っている親のことや、旦那、子供との関わり合いについて、どうしていくべきか参考になるのではないでしょうか。
40代は親のこと、仕事のこと、子供のことで手一杯。自分の老後については考える余裕がないのが現実ですが、漫画を読みながらであれば、終活について少しずつ知ることから始められます。
40代読者の声
人間、死ぬことは決まっているから、他人事ではない。終活は後ろ向きな活動では決してなく、今からどう生きるかが老後に影響してくる。40代の今から活動しても全然早すぎないと思った。まずは、自分のエンディングノートを買うところから活動を始めるか!
②沼の中で不惑を迎えます 竹内佐千子
解説
辻村深月氏、絶賛!「40代を漂流する私たちに贈られた、魂の名著だと思います」 能町みね子氏、爆笑!「この漫画、めっちゃおもしろいのに一言でまとめづらいわ~。私ら、まとめられたくない人生だからしょうがないよな! エッセイ漫画のニューノーマルとでも言っとくわ!」 人生の半分以上、沼にはまり続けて20年。アラフォー、独身、実家暮らしの漫画家・竹内佐千子が、輝かない日常を綴るコミックエッセイ。不惑を迎えるはずの身にふりかかる、推しの結婚、お金や健康問題、親の介護や自身の老後への不安……。オタクにも非オタにもあまりにも切実すぎる、全アラフォー必読の書!
あらすじ
独身・実家暮らしのオラフォーオタクが「老い」と向き合う、というテーマでそもそも開始したエッセイマンガ。 「老い」と向き合いつつ、アラフォーが日頃考えていることや、オタ活のことを面白おかしく綴っていく。
40代におすすめのポイント
40代が日頃、常々抱えている、モヤ〜っとした漠然な不安を、絵と言葉で表現してくれているエッセイ漫画です。
「不惑の四十なんて嘘だ…惑ってばかりだよ…!」とまさに今感じる私たちにとって、「そうそう!その気持ち!その感情!」と頷きたくなる共感度の高さ。
”独身実家暮らしの将来の不安が、結婚して子供を産めばなくなるかといえば全くそんな訳ない”
”知らなくていいことはたくさんあるし、やらないで後悔していいこともたくさんある”
”ただでさえ選択肢の多いこの世の中で幸せのために選択しない勇気も必要”
と、人生に後悔を感じたり、焦っている40代の指針になる名言も多数。
著者の竹内さんだけでなく、編集担当の既婚子持ちアラフォー、エイチさんも登場人物として描かれていて、独身・既婚者両方の視点のでの結婚観や家族観についても盛り込まれています。著者と担当の交流もコメディタッチで笑えます。
色々あるけどこのまま生きてくしかないじゃん、とりあえず。というある種爽やかな読後感。
40代読者の声
絵がほのぼのとしていて、40代の老後と向き合うエッセイと言ってもコメディタッチでサクサク読める。オタクについての矜持や生態もなるほどなと頷いてしまった…!
(2)映画化された物語の世界観にひたる
忙しない日常から離れて、世界観に浸りたい時に読む本。
①女のいない男たち 村上春樹
概要
第94回アカデミー賞国際長編映画賞受賞作『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督・脚本/西島秀俊・主演/2021年公開)原作。
同映画は第74回カンヌ国際映画祭脚本賞など4部門、第56回全米映画批評家協会賞作品賞など4部門、第79回ゴールデングローブ賞非英語映画賞ほか、全世界で90冠以上受賞。
6人の男たちは何を失い、何を残されたのか?
本書は村上春樹が「月刊文藝春秋」「MONKEY」などに発表した作品をまとめ、2014年に発表した短編集。累計100万部突破のベストセラー!
舞台俳優・家福を苛みつづける亡き妻の記憶。彼女はなぜあの男と関係したのか…(「ドライブ・マイ・カー」)。
妻に去られた男は会社を辞めバーを始めたが、ある時を境に店を怪しい気配が包み、謎に追いかけられる(「木野」)。
ほか、「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「女のいない男たち」など。
封印されていた記憶の数々を解くには、今しかないーー見慣れたはずのこの世界に潜む秘密を探る6つの物語。
あらすじ
(ドライブマイカー)
妻を亡くした舞台俳優・家福(50代)は、ある事情から車の運転が禁止され、20代半ばの女性ドライバー、みさきを雇うことになる。みさきの滑らかで確実な運転、余計なことを言わず感情を表に出さないところが気に入った家福。
一緒に車に乗って2ヶ月ほど経ったある日、家福はみさきに、自分の亡き妻と関係した男と、友人になった話をし始め…。心の奥底にひっそりしまっていた、人生において重大な位置付けの出来事について思いを巡らす。
40代におすすめのポイント
6編の中の複数エピソードを組み合わせて「ドライブマイカー」として映画化され、アカデミー賞国際長編映画賞を受賞しました。映像、脚本、演技全てにより、小説の世界観が繊細に表現されています。
タイトル通り「女のいない男たち」をモチーフに綴られた6編。様々な事情で女性に去られてしまった男たち、あるいは去られようとしている男たちが描かれます。
村上春樹氏の小説は男性の主人公がメインですが、男女関係なく「ささる文章」が溢れていて、はっとする言葉が誰でも必ず一つはあるはず。
それなりに人生経験を積んで来て、普通に暮らす中でも、ふと感じる、奥底にしまっていたはずの「喪失感」、「人間は結局ひとり」であることや「孤独」であること。その曖昧な感情を認め、肯定する物語です。
何かが解決するのではなく、淡々と話が進みますが、人間の内面描写に奥深さを感じます。文章がスッと心の中に入ってきて、「孤独」「喪失」を肯定し、「共感」「癒し」を与えてくれる作品になるでしょう。
40代読者の声
映画も見ました!原作から脚色はされていますが、キャストと世界観は小説のイメージにぴったり。家福は世代的には少し上ですが、抱える孤独や喪失は、共感できる。小説から入って映画を見ても、映画を見てから小説を読んでも、どちらも世界観を味わえると思います。
②蜜蜂と遠雷 恩田陸
解説
俺はまだ、神に愛されているだろうか?
ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。著者渾身、文句なしの最高傑作!
3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。
養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。
彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。
第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?
あらすじ
幼い頃に天才ピアニストとして名を馳せていた栄伝亜夜。母の死後、しばらく表舞台に姿を見せなかったが、音大生としてコンクールに戻ってきた。
国際ピアノコンクールの第一次予選から本選までの4つの舞台を軸に、塵、亜夜、マサル、明石、背景の異なる4人のピアニスト達が出会い、音楽と歩んできたそれぞれの人生が交差する。音楽と成長の物語。
40代におすすめのポイント
松岡茉優主演で映画化された小説です。 直木賞受賞作品。
確かに「本」を「読んで」いるはずなのに、頭の中で「音楽」が「聴こえ」ます。中には馴染みの知っているクラシック名曲もありますが、メロディを知らない楽曲でも、ピアノが聞こえてくる音楽描写は素晴らしいです。
登場人物4人にスポットを当てた群像劇で、それぞれの生き方、音楽背景やピアノに対する真摯な思いに、胸を打たれます。
現実に振り回される忙しい日々に、ピアノコンクールという「舞台」と「音楽」を読書で体感してみてはどうでしょうか?
彼らがコンクールで弾いた楽曲を、実際に聴いてみたくなること必至です。
40代読者の声
読了後、本中の楽曲をどうしても聴いてみたくなり、iTunesでダウンロードしました。楽曲のシーンを思い出しながら、通勤電車や子供送迎の車の中で聴いています!気に入った曲は楽譜も買ってしまい、またピアノを始めようかな、とも思い始めました。
(3)歴史大作 時代物ならではのダイナミズムを楽しみつつ、歴史の知識も身に付きます。
(3)歴史大作
時代物ならではのダイナミズムを楽しみつつ、歴史の知識も身に付きます。
村上海賊の娘 和田竜
概要
‘‘時は戦国。乱世にその名を轟かせた海賊衆がいた。村上海賊――。瀬戸内海の島々に根を張り、強勢を誇る当主の村上 武吉。彼の剛勇と荒々しさを引き継いだのは、娘の景(きょう)だった。海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦(かんぷ)で醜女。この姫が合戦 前夜の難波へ向かう時、物語の幕が開く――。本屋大賞、吉川英治文学新人賞ダブル受賞! 木津川合戦の史実に基づく壮大な歴史巨編。
あらすじ
現在とは異なり、命の価値が軽かった戦国時代。信長と大阪本願寺の戦いを舞台に、村上海賊の娘、景の視点から歴史を描く。女性でありながら荒々しい海賊である景や、景の周りの個性豊かな海賊、戦国武士や僧侶達は、それぞれの信念、それぞれの正義に命をかけ、困難に立ち向かい、争いに巻き込まれていく。戦国時代の瀬戸内海を舞台にした歴史巨編。
40代におすすめのポイント
「のぼうの城」や「忍びの国」も映画化された和田竜氏の作品。
歴史が苦手な方も、ダイナミックなストーリー展開に巻き込まれて、どんどん読み進めてしまうでしょう。
本屋大賞、本屋大賞、吉川英治文学新人賞ダブル受賞!
最初は登場人物名を覚えるのが少し大変ですが、敵も味方も個性的な人物ばかりなのでセリフや行動の描写で誰だかわかるようになりますのでご安心を。
命懸けの壮大な戦国ストーリーに引き込まれ、現代に生きる私たちの、日々の細々した苦労、些細なことなど、気にしてもしょうがない!という気分になります。
主人公の村上海賊の娘、景の性格が突き抜けていて気持ちよく、戦国時代の女性の「普通」、押し付けられる「常識」を覆していく様は、アラフォー女性の気持ちをスカッとさせてくれる事でしょう。
そして戦国時代に少し詳しくなり、小説巻頭についている、瀬戸内海周辺の見開きの地図を眺めながら、瀬戸内海を船でクルーズして、聖地巡礼したいな、なんて気持ちにもなっちゃいます。
40代読者の声
歴史物は難しそうで敬遠していたけど、エンターテイメントに仕上がっている! 歴史上の人物は、私には遠い存在だったけど、ある程度人生経験積んだ今なら、史実から膨らませた登場人物や、心理描写にも共感できたり、楽しめるんだなぁって新たな発見があった!主人公の景も、敵たちも、みんな魅力的。
(4)子育てノンフィクション
ダイバーシティ、格差社会での子育ては手探りで、自分達の親が育児し、自分達が育ってきた時代とは同じように行きません。
ノンフィクションで共感と新視点を。
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ
概要
優等生の「ぼく」が通う元・底辺中学は、毎日が事件の連続。人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり。世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子とパンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。落涙必至の等身大ノンフィクション。
あらすじ
地域の学校ランキング1位のカトリック小学校から、元底辺のランキングから浮上中の中学校に通うことを選んだ、日本人である筆者と英国人の夫との間に生まれた「息子」。英国の田舎町で白人労働者階級の中学校に通う日々は、「多様性」とは、「アイデンティティ」とは何か、を考えさせられる出来事の連続。
40代におすすめのポイント
英国では、公立でも保護者が子供を通わせる小・中学校を選ぶことができるとのこと。また、全国一斉学力検査の結果、学校の予算等詳細な情報を公開することが義務付けられていて、それをもとに他学校ランキングが公開されているそうです。
子供の学校選びや子供に与える環境に親が真剣になるのは日本も同じ。
学校で学ぶことは学習だけではなく、また、学ぶのは子供だけではありません。 学校に通う期間を通して、「社会の在り方、その中での自分」に親子が直面していきます。
「格差」や「多様性」の中で過ごす親子のノンフィクションは、今まさに同じ状況に直面している日本の親や、子供達にも共感できる場面が沢山あります。
40代読者の声
子供が中学生になり、子育ては複雑化。自分の子供の頃とは全く違う世の中に親も子も必死の日々!この本に元気をもらえたので、長女にも渡したら、彼女なりに何か感じたみたい。
(5)怪奇ミステリー
不思議な怪奇ストーリーを魅力的な主人公と一緒に体験したい!少し刺激が欲しい時にどうぞ!
岸辺露伴は叫ばない
概要
JOJO第四部『ダイヤモンドは砕けない』の登場人物である、杜王町在住の人気漫画家・岸辺露伴。面白い漫画を描くためには手段を選ばず、リアリティを追求し続ける男が遭遇する、奇妙な事象の数々とは……!? 2か月連続刊行・第一弾「岸辺露伴は叫ばない」に収録されている短編は、『くしゃがら』『オカミサマ(書き下ろし)』by北國ばらっど、『Blackstar.』by吉上亮、『血栞塗』by宮本深礼、『検閲方程式』by維羽裕介の、5作品。 未知への好奇心が導く、恐怖と驚異の物語。
あらすじ
ジョジョの奇妙な冒険第4部に登場するスタンド使い、漫画家・岸辺露伴のスピンオフ短編集。彼の執念とも言える好奇心が、彼自身を次々と奇妙な出来事に導いていく。
40代におすすめのポイント
2020年より「岸辺露伴は動かない」のタイトルでNHKにて実写ドラマが制作されています。毎年、年末に放送されており、すでにドラマを視聴した方も、また気になっている方もいるのではないでしょうか?
ドラマは、ジョジョスピンオフマンガ、荒木飛呂彦先生の「岸辺露伴は動かない」や、今回紹介の短編小説「岸辺露伴は叫ばない」などを原作に制作されています。
ドラマの露伴役は高橋一生さんが演じており、本当にハマり役だと思います!
NHKでドラマ化された通り、ジョジョの奇妙な冒険を知らなくても、全く別の世界観を楽しめる作品です。
岸辺露伴の物語は、ジョジョの奇妙な冒険のメインストーリーやスタンドバトルとは異なり、街や人に潜む怪奇現象、常識を超えた不可思議体験を軸に綴られています。
この短編集は、さまざまな作家の方が執筆された露伴のストーリーが収められていますが、露伴のキャラが既に確立されているため、一貫した世界観が楽しめます。
繰り返しの日常から離れて、不可思議な世界観にふわふわと漂い、岸辺露伴と一緒に怪奇体験をしてみませんか?
40代読者の声
子供の頃に良く見ていた、「世にも奇妙な物語」を思い出す。ドラマで岸辺露伴を知って、小説を読んでみたら、ドラマ化でぜひ見てみたい話がたくさんありました!ジョジョの奇妙な冒険は未見ですが、岸辺露伴がとても面白かったのでジョジョ本編にも興味が湧いているところです。
(6)対談集・エッセイ
エッセイや対談をサクサク読んで、サクサク価値観をアップデート
①私がオバさんになったよ ジェーン・スー
概要
「40代女の生き方のバリエーションが増えている」「女の敵は女じゃない」「人間は役に立つことのために生きているわけじゃない」……。もう一度会いたかった8人と語り合い見えてきた生きる姿勢は、考えることをやめない、変わることをおそれない、間違えたときにふてくされない。オバさんも悪くないね。このあとの人生が楽しみになる対談集。
あらすじ
ジェーン・スーさんが「もう一度話したい」相手に声をかけ、テーマを特に設けず、つらつらと近況報告から始め、それがどこに流れていくかを楽しむ贅沢な対談。スーさん自身も随所に蛍光ペンを引きたくなるほどの腑に落ちる言葉の連続。
40代におすすめのポイント
彼女がパーソナリティを務めるラジオを聞いたことがなく、対談の相手のことを知らなくても、「40代である」というだけで十分書いてあることに共感、楽しめますよ!
まさにそうだよね!と腑に落ちる内容もあれば、そういう考え方もあるのか!と目から鱗の内容もあり。
忙しい中やっと時間ができて、気の合う友人と久しぶりにコメダ珈琲で会い、短い時間の中でも近況やら、日々考えていることやら、何げない話やらをしながら、その中に真髄を語る。そんな、40代女子に欠かせないお茶の時間のような本です。
40代読者の声
各業界の40代の生の声、知らなかった視点や、新鮮な考え方にも触れられる。40代の気の持ちようや、価値観のアップデートにもおすすめです。もちろん共感度も高い!
②結婚の奴 能町みね子
概要
人生っていい!!
人生って多分いい!
――岡村靖幸(音楽家)
人生を変えるような恋愛だの結婚だのは無理だが、ひとりは嫌だ――
ゲイの男性と「結婚」と称して同居を始め、
恋愛でも友情でもない二人の生活をつくるまでを綴った能町みね子の最新作。
「ウェブ平凡」連載「結婚の追求と私的追究」の単行本化
あらすじ
同居でもなく、交際や恋愛でもなく、それらを吹っ飛ばして目指す「結婚」。 事務的な、お互いの生活の効率性のための「結婚」を求め、ゲイの誰かと恋愛なしで結婚する、という計画を立てて実行をしていく中で、能町さんに起こる出来事や、考えた事を綴ったエッセイ。
40代におすすめのポイント
ひとりの生活から、誰かと生活することで変わる人生の何か、の観点で「結婚」について書かれています。
私たちは、40代になって、いい大人になったって、生き方がよくわからない、苦手なものは克服できない。自分の感情の処理にも戸惑う。迷いや躊躇ばかりです。
常識なんてものはあって無いような社会。でも古い考え方にも縛られている。
価値観はそれぞれだし、結婚というシステムを利用する理由もそれぞれでいいはず。
「ただいま」という場所や、日々のなんてこと無い出来事を報告する場所、自分のすぐ目の前を人が横切る場所。
そんな場所を求めて、恋愛をしない「結婚」があってもいい。
あなたの考える結婚観に、新しい視点が加わります。
40代読者の声
この本を読んで、人との関係性については、もういい加減、固定観念から抜け出していいんじゃないかと思った。世間一般で当たり前のように共有されている、友人や恋愛といった人間関係の築き方も、そろそろ限界では?
③おまえなんかもう死んでいる 有吉弘行
概要
猿岩石時代の月収2千万円から一転、給料ゼロのどん底生活に陥ったお笑い芸人・有吉弘行。天国と地獄を味わった男だからこそわかる不況社会を生き抜く50の知恵。明るい未来なんかクソ喰らえの「毒舌生存論」を学べ!
あらすじ
「1億総芸人時代」が来た。いい大学出て、いい会社入って、結婚して子供作って、一戸建て買って。でもいつクビ切られたり、会社が無くなって給料ゼロになるかわからない世の中。
自分は大丈夫だ、とか思ってはいけない、自分に期待するより、ダメな人間なんだと思って生きた方が良い、という想いに至った有吉氏の数々の貧乏体験を綴ったエッセイ。
40代におすすめのポイント
氷河期に就職活動をしていた、我々ロストジェネレーション世代には刺さりまくる言葉の数々…
ヒッチハイクで世界を旅している有吉さんの猿岩石時代をリアルタイムで見ていた方も多いのではないでしょうか。
頂点から底辺までを見た有吉さんの体験を元にした訓示の数々。
上昇志向や前向き思考に警鐘を鳴らし、「自分は安泰だと思うな、危機感を持て、自分の実力以上を目指すな、コンプレックスを感じるよりは身の丈以下の環境を選んで優越感を感じた方がいい」という毒舌的な考え方。
上昇志向や前向きな生き方が正、なんでも頑張れと鼓舞されてきた我々には逆に癒しにもなったり笑
今より良くしようと欲張ったり、無理して頑張りすぎたり、疲れがちな40代には、後ろ向きな考えを取り入れていくことも必要なのだと思います。
40代読者の声
子供〜学生時代に学校やメディアに植え付けられた択一的な考え方ではこの先メンタルやられる。後ろ向きも前向きも取り入れて、柔軟にやっていくしかないな、と考えさせられた。
Amazonの「Kindle Unlimited」は、月額980円で好きなだけ本が読めるサブスクリプションサービスです。
初回は30日の無料トライアルがあるので、まずは1ヶ月無料で読書に慣れてみるのもおすすめです!
4、40代は仕事や育児の合間に無理なく本を読もう
気になる一冊は見つかりましたか?
よし、本を読むぞ!と気合いを入れる必要はありません。
40代であれば、夜寝る前の読書ルーティンがおすすめです。今日からスマホをいじる時間を読書時間に変えてみては?
提供・PRIME
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