良いことばかりじゃない?!スローライフの7つの現実

憧れのスローライフを送りたい!知らないと損する理想とのギャップ
(画像=『移住したい』より引用)

スローライフに対して、「悠々自適で快適な暮らしを叶えられる」「ストレスフリーで楽しい生活」といったイメージを抱いている移住検討者も多くなっています。しかし、スローライフには、さまざまなデメリットもあるのが現実です。スローライフを求めて移住する場合は、以下の7点を考慮しましょう。

①田舎ルールが厳しい
②友だちができない
③コンビニが近くにない
④何もしない生活に飽きる
⑤就職先が見つからない
⑥助け合いの精神が大事
⑦虫や野生動物は避けられない

スローライフを送るためにも、全てのデメリットについて納得した上で移住することが大切です。各注意点についてお話ししていくので、自分自身が暮らしていく上で大きな問題となるかどうかについて考えてください。

①田舎ルールが厳しい

田舎独特のルールに従えない場合、移住生活は厳しいものになりがちです。
都市部から離れた立地の田舎には、独自のしきたりや常識があります。理不尽さを感じる決まり事も多くなっているものの、ルールを破ることで村八分の状態に陥ることも珍しくありません。
住民との人間関係が悪化する=田舎で生き抜くことが難しくなるため、納得いかない想いを抱えながらルールに従う移住者も多くなっています。

また、田舎へ移住するにあたって知っておくべきことが、暗黙のルールの存在です。ハッキリと明言されない暗黙のルールは、生活の中で周囲の空気や雰囲気を察しながら覚えていく必要があります。

「知らないうちにおきて破りなことをしてしまっていたらどうしよう」「常に暗黙のルールを意識しながら生活するのがしんどい」と感じやすく、精神的なストレスを抱えながら暮らす可能性も高くなっています。スローライフとは真逆のライフスタイルになってしまうため、田舎ルールに馴染めるかどうか考慮することがポイントです。

②友だちができない

友だちを作りにくい点は、田舎移住の大きなデメリットです。
田舎は、高齢者の割合が多い傾向にあります。若者世代の絶対数が少ないことから、友だちを作る機会自体があまりないという点に注意が必要です。
特に「田舎に移住して仲間とのんびり日々を過ごしたい」「気の合う友だちと趣味を楽しみたい」と考えている方は、移住希望地の高齢者の割合について事前に調べてください。

新天地で友だちができない場合、田舎暮らしに馴染むまでに時間がかかります。長期間にわたって孤立してしまうケースも多く、精神的に不安定な状態になる可能性も高いということを覚えておきましょう。

イメージ通りのスローライフを送りたいのであれば、若者世代が多い移住先を選ぶのがおすすめです。
自治体によっては、観光スポットがある、マリンスポーツができる、街並みがオシャレといった理由から若者に支持されている地域もあります。他の田舎よりも若者世代が多く暮らしていることから、友だちを作りやすくなっているのがポイントです。

③コンビニが近くにない

田舎でスローライフを送りたい方は、コンビニがない生活を受け入れなければなりません。
人口が少ない田舎は、利便性に欠けるというデメリットがあります。都市部のようにコンビニが密集しているわけではなく、場合によっては市町村内に1店舗もないケースも考えられます。

コンビニが近くにない場合、一か所で全ての買い物を済ませられない可能性が高めです。地元の商店街などで各店舗を回って欲しいものを探すという事態にもなり兼ねないため、非常に不便な生活となる点に注意しましょう。

また、コンビニがないエリアでは、24時間営業の店がないという自治体も多くなっています。特に高齢者が集まる本格的な田舎の場合、夕方に全ての店舗が閉まる、週末は店が開いていない、早朝は営業していないということもあり、別の街まで買い物に行く必要があります。

都市部のような利便性は皆無となっているので、「常に買いだめをしておかないと不安」「急に欲しいものができても買いに行けない」といった不満を感じている移住者が多いのが現実です。

④何もしない生活に飽きる

田舎は、のんびりとした環境が特徴的です。スローライフにピッタリな移住先ではあるものの、長期的に生活することで飽きてしまう可能性がある点に注意しましょう。

大自然に囲まれている田舎は、都市部のように遊ぶ場所が充実しているわけではありません。
娯楽施設や商業施設が全くない自治体も多く、「何もすることがなくて休みの日にヒマ」「最寄りの娯楽施設に行くまでに車で数時間かかる」といった不満が生まれやすくなっています。

何もない田舎は、物や情報に溢れた都市部で暮らす層にとって180度異なる環境です。物珍しさを感じることから、旅行で訪れる際には魅力を感じやすい傾向にあります。
しかし、実際に田舎に長期間住む場合、物珍しさは段々と薄れていきます。何もない環境という現実だけが残るため、飽きてしまう移住検討者が多いということを覚えておきましょう。

⑤就職先が見つからない

田舎で暮らすデメリットに、就職先の見つけにくさが挙げられます。
都市部のように人口が多くない田舎では、企業数や雇用機会が極端に少ないという特徴があります。移住してもスムーズに仕事を見つけられない可能性も高くなっており、遠方まで通勤することも視野に入れなければなりません。
通勤に長い時間を取られる、満員電車で疲労する、朝早く起きる必要があるなど、スローライフとは程遠い生活になる恐れがあります。

また、活用したい資格や経歴がある場合、就職先はさらに限定されてしまいます。田舎と都市部では需要の高い業種が違うというケースも多々あることから、「今までの職歴を活かせる仕事が見つからない」「田舎では自分のやりたい仕事ができない」といった事態にも陥りがちです。

もし就職先が見つからない場合、経済的・精神的なストレスが大きくなります。貯金を切り崩しながら生活することにもなり兼ねず、場合によっては田舎での生活を諦める必要も出てきます。
スローライフを成功させたい方は、事前に移住希望地の雇用率やニーズについて調べておくことが大切です。

⑥助け合いの精神が大事

田舎で生活していく場合、助け合いの精神を持つ必要があります。田舎は、少人数で形成された小さなコミュニティです。住民同士が家族のように濃い付き合いをしていることから、困った時はお互いに助け合うという特徴が見られます。

都市部からの移住者の場合、地域住民と密接に関わることに慣れていない傾向にあります。しかし、濃厚な人間関係を持つ田舎では、些細なこともみんなで共有しながら助け合うことが必須です。

「他人のことにはあまり関わりたくない」「自分のことは自分でやるからほっといてほしい」という方は生きづらい環境となっているため、田舎での生活に嫌気がさす可能性が高くなっています。

⑦虫や野生動物は避けられない

田舎に移住する際は、虫や野生動物との共存について考えましょう。山や森が近いエリアでは、都市部よりも虫や野生動物に遭遇する確率が上がります。

虫に関しては、家の中に入ってくる、サイズが大きい、殺虫剤がなかなか効かないといった問題のほか、住宅によってはシロアリの被害に遭う可能性も高めです。シロアリの駆除や家のメンテナンスに手間、お金、時間をかける必要が出てくるので、長期的に住むことでストレスが大きくなるというデメリットがあります。

また、サル、イノシシ、シカ、ハクビシンといった野生動物が多く暮らす田舎では、車との衝突やゴミ漁りなどに悩まされる住民も後を絶ちません。果樹園や畑を荒らす野生動物もいるので、「移住後は自給自足生活でスローライフを送りたい」「自分で畑を耕してご近所さんとおすそ分けしたい」と考えている方は注意が必要です。

田舎で暮らす場合、虫や野生動物との共存が必須となります。都会とは全く異なる環境になるため、虫や野生動物の被害に対処しながら定住できるかという点について検討するよう心掛けましょう。

まとめ

憧れのスローライフは、準備の徹底やポイントを押さえることで実現可能です。自治体の移住支援制度を活用することで経済的なメリットを得られるほか、収支計画や現地訪問・短期滞在により移住後のリアルな生活をイメージしやすくなります。

また、7つの現実についても理解を深めて、自分自身が長期的に暮らしていけるか検討するよう心掛けましょう。田舎移住でスローライフを送る場合は、経験者に話を聞く、希望に沿った土地選びを行うといったことも実践するのがおすすめです。

事前にしっかりとリサーチを行うことで、理想に近いスローライフを叶えることができます。スローライフの実態について知識を深めて、後悔のない快適な移住生活を送ってくださいね。


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