アニメ映画『耳をすませば』は、何度でも見たくなるジブリ作品として有名です。そこで今回は、『耳をすませば』の登場人物やネタバレのあらすじ、実写化情報などについてご紹介します。この記事を読んでから『耳をすませば』を見れば、より一層映画が深く楽しめるでしょう。

映画『耳をすませば 』の作品情報

【ネタバレ】映画『耳をすませば 』あらすじを徹底解説!雫と聖司のその後は?
(画像=STUDIO GHIBLI、『Sorte plus』より引用)

映画『耳をすませば』は1995年に公開されたジブリ作品です。少女向け漫画雑誌『りぼん』の1989年8月号から11月号にて連載された、柊あおい原作の同名漫画を原作にしています。こちらの原作と、アニメ映画は設定や展開が異なるので、比べてみるのも面白いかもしれません。

ジブリ映画の『耳をすませば』は、アニメーターとして活躍していた、故・近藤喜文の初監督作品として製作され、東京都内の多摩市、日野市、武蔵野市などの景色を背景芸術に取り入れていることでも知られています。日本国内の風景を参考にしているので、聖地巡礼がしやすいのもポイントです。

監督を務めた近藤喜文は、その後、1997年に公開された『もののけ姫』の作画監督を務めたものの、病に倒れ亡くなっており、『耳をすませば』が唯一の監督作品となりました。それゆえに、スタジオジブリの中でも、宮崎駿や高畑勲にとってこの作品はある意味思い出深い映画となっています。

映画『耳をすませば』の登場人物

【ネタバレ】映画『耳をすませば 』あらすじを徹底解説!雫と聖司のその後は?
(画像=『Sorte plus』より引用)

映画『耳をすませば』をこれから見るという方のために、まず主要な登場人物についてご紹介します。すでに見てしまったという方も、思い出しながらぜひご一読ください。

登場人物・キャラクター①月島雫

【ネタバレ】映画『耳をすませば 』あらすじを徹底解説!雫と聖司のその後は?
(画像=STUDIO GHIBLI、『Sorte plus』より引用)

月島雫(つきしましずく)は主人公の中学三年生の女の子です。高校受験を控えた受験生でありながら、夏休み中に本を20冊読破したいという目標を掲げており、図書館に頻繁に足を運んでいます。

想像力が豊かで、小説家になりたいという夢があります。まじめな性格で礼儀正しく、いつも親友の夕子と行動を共にしています。

図書カードに名前が記されている『天沢聖司』という名前をずっと気にしており、そうとは知らずに天沢聖司と出会い、第一印象は嫌な印象を持つものの、次第に心を開いていきます。

ジブリ作品の『猫の恩返し』は、この月島雫が描いたという設定になっており、『耳をすませば』と『猫の恩返し』の繋がりを意識しながら見てみると、より一層楽しめることでしょう。

登場人物・キャラクター②天沢聖司

【ネタバレ】映画『耳をすませば 』あらすじを徹底解説!雫と聖司のその後は?
(画像=STUDIO GHIBLI、『Sorte plus』より引用)

天沢聖司(あまさわせいじ)は準主役的存在の男の子です。月島雫と同じ中学校に通っており、以前より図書カードの名前を見て月島雫の存在を知っていました。彼女よりも先に図書カードに名前を書きたいという単純な理由で、たくさんの本を読んでいたと自ら明かしています。

将来の夢はバイオリン職人で、イタリアにあるバイオリン制作学校で職人修業をするのが夢と語っています。同級生に比べ、現実的かつグローバルな夢を語る天沢聖司は、クラスでも少し大人びた存在であることがわかります。

ちなみに漫画原作では、バイオリンを作る職人ではなく、画家になるのが夢だと描かれています。原作とアニメの人物設定の違いを楽しんでみるのもよいでしょう。声を俳優の高橋一生が担当している点にも注目です。

登場人物・キャラクター③西司朗

【ネタバレ】映画『耳をすませば 』あらすじを徹底解説!雫と聖司のその後は?
(画像=STUDIO GHIBLI、『Sorte plus』より引用)

西司朗(にししろう)は地球屋のオーナーで、天沢聖司の祖父でもあります。戦前ドイツに留学していたことがあり、劇中ではヴィオラの演奏をしている場面もありました。月島雫の最初の読者かつ、良き理解者として、ストーリーのキーパーソンとも呼べる人物です。

地球屋にある猫の人形、フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵、通称バロンを手に入れる際のエピソードは、見ている人の心に染み入るものがあるので必見です。

このバロンはジブリ作品『猫の恩返し』ではヒーロー的な描かれ方をしており、合わせてみると親近感がわくかもしれません。西司朗の声は今は亡き名優、小林桂樹が務めており、深みのある声にも注目です。