美咲さんの帰りを待ち続けたとも子だったが、22年4月、美咲さんが行方不明になったキャンプ場から500m離れた場所で、子どものものと思われる骨が見つかり、翌月には美咲さんが当時履いていたものと同じ靴が発見される。そして、発見された人骨はDNA鑑定で美咲さんのものと一致した。

 鑑定直後は、「まだあきらめていない」と話すとも子。捜索ボランティアとともに人骨が発見された枯れ沢を登るが、苔むす岩場で、斜度もきつい場所だった。とも子には警察から、美咲さんが尾根から転落した可能性も伝えられていたものの、その尾根に至る道も40度近い急斜面。枯れ沢も、尾根に向かう道も7歳児が1人で歩くにはかなり険しい道のりであり、捜索に参加した元刑事のボランティアは、美咲さんが事件に巻き込まれた可能性について話していた。

 その後、とも子は情報提供用として開設したホームページに、捜索に参加してくれた人々への感謝と、美咲さんについて「『守ってあげられなくて本当にごめんなさい。帰ってきてくれてありがとう。お帰りなさい。』と伝えたい」と綴る。番組の最後、とも子は、美咲さんが戻ってくるまでと願かけで伸ばしていた髪を切り、「前を向いて時間を過ごしていきたいと思っています」と語った。