インド占星術においてドラゴンテイルとドラゴンヘッドはとても重要な意味を持ちます。ホロスコープによって解き明かされるドラゴンテイルとドラゴンヘッドの意味を解説します。また占いにおけるドラゴンテイルとドラゴンヘッドの意味をご紹介します。

占星術にとってのドラゴンテイルとは?

実在しない「ドラゴンテイル」

【占星術】ドラゴンテイルとドラゴンヘッドとは?ホロスコープによる占い
(画像=『BELCY』より引用)

星の動きを利用して占うのが占星術の基本です。実在する星や惑星を使いますが「ドラゴンテイル」と「ドラゴンヘッド」は実在しない惑星です。実在しない惑星ですが、月の動きによる計算によりドラゴンテイルとドラゴンヘッドが導き出されます。

月の軌道と太陽の軌道の交差する場所がそれぞれ「ドラゴンテイル」と「ドラゴンヘッド」と呼ばれます。この2つヘッド(頭)テイル(尾)というだけあって、正反対の位置に存在しています。そして常に逆行しながら、19年かけて天空を1周するとされています。

ホロスコープでは欠かせない

【占星術】ドラゴンテイルとドラゴンヘッドとは?ホロスコープによる占い
(画像=『BELCY』より引用)

ドラゴンヘッドやドラゴンテイルは占星術のホロスコープ余は欠かせないものです。西洋占星術では、ドラゴンヘッドは「未来」ドラゴンテイルは「過去」を表しているとされています。インド占星術ではまた違った解釈がされていますが、ドラゴンテイルとドラゴンヘッドは、占星術において重要な役割を果たします。

ホロスコープでは、ドラゴンテイルを見ることでその人の人生を知ることができ、また過去に繰り返し行ってきたことを知ることができます。また、ドラゴンヘッドは、その人の今後の課題や取り組み方などを知ることができます。

ドラゴンヘッドやドラゴンテイルを知ることは、過去に繰り返してきたことを知り今後どのように取り組んでいけばよいのか知るための、大切なポイントともいえます。

ドラゴンテイルとドラゴンヘッドは何を表す?

ドラゴンテイル=過去

【占星術】ドラゴンテイルとドラゴンヘッドとは?ホロスコープによる占い
(画像=『BELCY』より引用)

ホロスコープでは南に位置しているのがドラゴンテイルです。ドラゴンテイルは「過去」を表しています。過去といってもその人の人生を振り返るようなことではなく、「何度も繰り返して行っていて、今では簡単にできてしまうような」ことを指しています。

つまりあなたが慣れ親しんでいる考え方や行動のことです。ドラゴンテイルは「あなたの性質」を表しています。性質なので、過去に何度も繰り返してあなた自身に馴染んでいることです。ドラゴンテイルを知ることは、自分自身を客観的に見るためにも必要です。また、今後の課題を知る上でも大切になっています。

ドラゴンヘッド=未来

【占星術】ドラゴンテイルとドラゴンヘッドとは?ホロスコープによる占い
(画像=『BELCY』より引用)

ホロスコープでは北に位置しているのがドラゴンヘッドです。ドラゴンテイルとは正反対の位置にあります。このドラゴンヘッドは、「未来」を表しています。ドラゴンヘッドは今後の課題、やらなければいけないことを表しています。それはあなた自身に与えられた役目ともいえることになるようです。

ドラゴンテイルは、前世でやり残したことや現世でしなくてはいけないことなど今後の課題がわかります。つまり自分がこの世に生まれてきた意味や価値、果たさなければいけない役割がわかるとされています。

西洋占星術におけるドラゴンテイルとは?

ドラゴンテイルは凶

【占星術】ドラゴンテイルとドラゴンヘッドとは?ホロスコープによる占い
(画像=『BELCY』より引用)

西洋占星術において、ドラゴンテイルとドラゴンヘッドの解釈は様々あるようですが、ドラゴンテイルは「凶」として解釈されるのが一般的なようです。ドラゴンテイルは、「さんざんやりつくしているのに何度も繰り返して行ってしまうこと」です。

インド占星術では「テイルは前世カルマの借り」とされていて、「前世で受けた恩恵の借りを返さなければいけない」という考えがあります。この考え方から、ドラゴンテイルは、西洋占星術において罪と理解されるようになりドラゴンヘッドに対して、「凶」と考えられるようになっています。

ドラゴンヘッドは吉

【占星術】ドラゴンテイルとドラゴンヘッドとは?ホロスコープによる占い
(画像=『BELCY』より引用)

ドラゴンテイルが凶であるのに対して、ドラゴンテイルは「吉」とされています。それはインド占星術において「前世のカルマの報いを受け取ることができる」とされているからです。つまりドラゴンテイルの前世のカルマから抜け出してドラゴンヘッドを目指しましょうと考えられているのです。

ドラゴンヘッドは、今後の課題を表しています。つまりこの課題をクリアできれば、前世のカルマの報いを受け取ることができるので、良いことと考えられているのです。西洋占星術において、ドラゴンテイルよりもドラゴンヘッドを大切に見る傾向があります。

インド占星術におけるドラゴンテイル

ドラゴンヘッドは「貪欲さ」

【占星術】ドラゴンテイルとドラゴンヘッドとは?ホロスコープによる占い
(画像=『BELCY』より引用)

西洋占星術ではドラゴンヘッドは「吉」でドラゴンテイルは「凶」と考えられているようですが、インド占星術においては違います。インド占星術ではドラゴンヘッド、ドラゴンテイルどちらも「凶」として考えられているのが一般的です。そのためどちらも自分を知るためには大切だと考えられています。

インド神話にはドラゴンテイルとドラゴンヘッドの誕生があります。それによるとドラゴンヘッドは「竜の頭のみ」の状態です。胃袋がないので食べても食べても満足せず、次から次へと欲望が出てきます。その様子から「貪欲さ」を見ることができます。常に満たされない良くは時として苦しみを伴うことがあります。

次から次へと出てくる「貪欲」を表すドラゴンヘッドは、強いパワーを持っています。このパワーは良い意味でも悪い意味でも強いパワーです。ドラゴンヘッドは、ホロスコープの位置や星座によって良い影響を与えることがあります。その影響が成功や大きな達成感をもたらしてくれます。

ドラゴンテイルは「精神性の高さ」

【占星術】ドラゴンテイルとドラゴンヘッドとは?ホロスコープによる占い
(画像=『BELCY』より引用)

頭だけの竜である「ドラゴンヘッド」に対してドラゴンテイルは「しっぽだけの竜」です。しっぽだけということは、考えることがないので欲が生まれません。考えや欲に縛られることがないので「純粋」であったり「精神性の高さ」が象意とされています。インド占星術では、ドラゴンテイルが重要と考えられています。

ドラゴンテイルが持つ「純粋さ」や「欲のなさ」が、インド占星術では九惑星において最高レベルと考えられています。人がもともと持っている能力である超能力や直感、霊感もドラゴンテイルとして考えられているのがインド占星術です。