飲食店での振る舞いは、意外に人に見られているもの。自分が気づかないうちに、周囲から「育ちが悪い」と思われているかもしれません。お店や料理のジャンルによってNGマナーは異なりますが、今回は、「寿司屋」「イタリアンレストラン」の2つの飲食店でNGとされる行為をそれぞれ見ていきます。
お寿司屋さんでのNG行為3選
お寿司は日本人にとってなじみの深い食べ物です。しかし、フォーマルなお寿司屋さんに行く機会が少ないと、正しいマナーがわからないこともあるかもしれません。そこで今回は、一瞬で育ちが悪い認定をされてしまうお寿司屋さんでのNG行為をご紹介します。
シャリに醤油をつける
お寿司は、シャリ(酢飯)ではなくネタに醤油をつけるのが本来の食べ方です。シャリに醤油をつけることや、ネタをはがして醤油をつけるといった行為はマナー違反です。
特に、シャリに醤油をつけるとお寿司が崩れやすくなる、醤油皿にシャリが入るなど、食べにくくなったり見た目が悪くなったりしてしまうでしょう。また、わさびを醤油に溶かすのもマナー違反となっています。
香りの強い柔軟剤や香水をつけていく
お寿司や和食は、素材の風味も重視されています。職人さんや周りのお客さんの迷惑になることもあるため、香水などをつけて来店するのは避けておきましょう。
香水以外にも、整髪料や制汗剤、メイク、柔軟剤といった匂いが気になることもあります。自分では気づかないこともあるので、同伴者に確認してみるといいかもしれません。
また、お寿司屋さんではたばこも厳禁です。たばこが吸えないお店も増えていますが、カジュアルなお店であっても、お寿司屋さんでたばこを吸ったり、たばこの匂いがついた状態で来店したりするのはやめましょう。
「上がり」「お愛想」などの専門用語を使う
お茶は「上がり」、勘定を「お愛想」といったように、お寿司屋さんならではの言葉を知っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、実はこれらの言葉は、元々お店の人同士が使う隠語であり、客の立場で使うのはNGです。知らずに「上がりください」「お愛想お願いします」と使うと、恥ずかしい思いをする可能性もあります。
特に、お愛想とは「愛想がなくてすみません」という言葉の略語からきているので、客が使うとおかしな意味になってしまうでしょう。「お茶をください」「会計お願いします」と普通にお願いすれば問題ありません。