ジブリを代表する作品の一つである『耳をすませば』は、ほかのジブリ作品とは一味違った魅力にあふれています。子供だけでなく大人が見ても感慨深いものが詰まっているこの作品をより楽しむために、今回は主要登場人物の人地である天沢聖司にスポットを当ててみます。
『耳をすませば 』の作品情報
『耳をすませば』をまだ見たことがないという方、もしくは一度だけ見たことがあるけれど忘れてしまった、という方のために、ここでは作品情報についてご紹介します。視聴する前の予備知識として心に留めておくと、より作品の世界観を身近に感じられるかもしれません。
『耳をすませば 』のあらすじ
主人公である中学3年生の月島雫は読書好きの女の子です。ある日、図書館で借りた本に入っていた図書カードを見ると、そこには「天沢聖司」という名前が自分の名前の前に記されていました。
本を借りるたびに図書カードに記載されている「天沢聖司」という名を見るたびに、どんな男の子なのか気になり、月島雫は想像を膨らませていきます。そんなある日、月島雫は借りたいと思った本に、「天澤」という蔵書印があることに気が付きます。
月島雫は親友である夕子に頼まれ、楽曲「カントリーロード」の日本語訳を頼まれ、翻訳します。同時に冗談で作った「コンクリートロード」の歌詞を読み、2人で笑います。
その後、その「コンクリートロード」の歌詞を本と一緒にベンチに忘れた月島雫ですが、取りに戻ると知らない男の子が本を手にしており、声を掛けようとしたところ「コンクリートロードはやめた方がいい」と言われてしまいます。
すっかり気分を害した月島雫は、その名も知らぬ男の子に対して嫌な感情を抱くのです。そして夏休みのある日、月島雫は図書館勤務をしている父親が忘れたお弁当を届けるため、電車に乗ったところ、車内に猫がいるのに気が付きます。
たまたま猫と同じ駅で降りた月島雫は、そのまま猫の後を追いかけ、アンティークショップ「地球屋」へと足を踏み入れるのです。そこでは西 司郎というオーナーのおじいさんと出会います。
その後、父親へお弁当を届けるために店を出た月島雫は、父親の勤務先の図書館に着いたときに、あの嫌な男の子から呼び止められ、地球屋に忘れたはずの弁当を手渡されるのです。
ストーリーが展開するにつれ、この嫌な男の子が、実は月島雫がずっと気になっていた「天沢聖司」ということが明らかになり、中学生らしい2人の恋心が交錯していきます。物語の後半、天沢聖司はバイオリンを作る職人になるため、その夢を実現させようとイタリア留学を目指します。
天沢聖司は無事にイタリアへ留学できるのか、そしてバイオリン職人になるという夢をかなえるのか、注目したいところです。そして月島雫との関係はどう発展していくのか、このアニメでは描き切れていない「その後」が気になっている視聴者も少なくありません。
『耳をすませば 』の声優キャスト
アニメ映画『耳をすませば』の声優キャストが気になる方も多いでしょう。劇中では主人公、月島雫の声を本名陽子が演じています。本名陽子は、ジブリ作品の『おもひでぽろぽろ』で、小学5年生の岡島タエ子の声を担当しています。
『耳をすませば』と縁の深い作品『猫の恩返し』では、チカの声を好演しています。『猫の恩返し』をみるときに、ぜひチェックしてみてください。そして気になる天沢聖司の声を務めているのが、当時はまだ無名俳優に近かった高橋一生です。
今となってはドラマや映画で主役をはることも多い高橋一生がヒロインの相手役の声を担当したということで、ある意味貴重な作品でもあります。高橋一生ファンにとって『耳をすませば』はぜひ一度は視聴しておくべき映画です。