「音楽は睡眠に本当に効果があるの?」
今やたくさんの種類の睡眠導入音楽がありますが、本当に効果があるのか気になりますよね。
音楽を聴くとむしろ寝れないのでは?と思ったことはありませんか。
睡眠導入音楽は睡眠前に聴くとリラックス状態となり、スムーズに眠りに入ることができます。
ただし、聴き方を間違えてしまうと脳を刺激してしまい、かえってうまく寝つけなかったり、睡眠の質を下げてしまったりする可能性があるので注意が必要です。
今回は、睡眠導入音楽の効果と、NGな聴き方・効果的な聴き方を紹介します。
睡眠導入音楽を使って気持ちよく眠りにつきたい人は、ぜひ参考にしてください。
音楽が睡眠にもたらす効果
睡眠導入音楽は自然の音やクラシックなど、ゆっくりとした曲調の心地よい音楽です。
- α(アルファ)波がでやすくなる
- 副交感神経が優位になる
睡眠導入音楽を聴くと眠くなる理由を解説します。
リラックスしてα波がでやすい
睡眠導入音楽を聴くとリラックス状態になり、α波がでて眠りに入りやすくなります。
普段起きている状態の脳波はβ(ベータ)波であり、睡眠に移るためにはα波に切り替えなければなりません。このβ波からα波への脳波の切り替えがスムーズにいかないことが、寝つきが悪い理由の一つです。
気持ちよく眠りに入るためには、睡眠前にどれだけリラックスできるかがポイントです。
睡眠導入音楽を聴いてリラックスすることで、α波がでやすい環境を整えます。
副交感神経が優位になる
リラックス状態では、副交感神経が優位になります。
睡眠の質と自立神経は大きく関わっており、睡眠中にしっかり副交感神経を優位にすることが、寝つきをよくして熟睡するために重要です。
睡眠導入音楽は、副交感神経を優位にするのに役立ちます。
睡眠の質を下げる3つのNGな音楽の聴き方
睡眠導入音楽の聴き方を間違えると、脳を刺激してしまい寝つきが悪くなったり、睡眠の質が悪く疲れが取れにくくなったりします。
α波はあくまで睡眠前のリラックスした状態であり、実際に眠りについた状態ではありません。いわゆるウトウト状態です。
浅い睡眠になるとθ(シータ)波、熟睡状態ではδ(デルタ)波という脳波になります。
このウトウト状態から実際に眠りに入るためには、α波からθ波、δ波へと、さらに脳波を切り替えていかなければなりません。
聴き方を間違ってしまうとずっとα波からθ波・δ波への切り替えを妨げ、眠たいのに眠れない状態が続いてしまう可能性があります。
睡眠導入音楽を効果的に使うために、絶対にやってはいけないNGな聴き方を解説します。
一晩中音楽を聴き続ける
睡眠導入音楽を一晩中聴き続けると、睡眠を阻害する可能性があります。
睡眠前に聴くことは、活動中の脳をリラックス状態に切り替えるのに効果的です。
しかし、リラックス状態のα波から睡眠状態のθ波・δ波への切り替えの段階では、睡眠導入音楽が刺激となり睡眠に入ることを妨げてしまいます。
睡眠導入音楽の効果は脳をリラックス状態に切り替えることであるため、一晩中聴き続けることがないように注意しましょう。
イヤホンやヘッドフォンで音楽を聴く
イヤホンやヘッドフォンで音楽を聴くと頭に残りやすいため、刺激となり脳を活性化してしまうことがあります。
また、長時間イヤホンなどを使っていると、音が聞きにくくなるなど耳に悪影響が出る可能性のあるため、睡眠時にはイヤホンやヘッドフォンの使用は控えましょう。
スマホやタブレットの画面の光を見る
スマホやタブレットの画面の光は脳へ刺激を与えるため、せっかく気持ちよく寝落ちできそうな状況でも脳を活性化してしまう可能性があります。
睡眠導入音楽をスマホやタブレットで聴く場合には、画面を下にしたり枕の下に入れて光が漏れないようにしたりと、ふとしたときに画面の光が目に入らないように注意しましょう。