日に日に寒くなり、布団から出るのが辛くなってきたこの季節。なんだか眠気が取れないのも気温のせいだとばかり思っていましたが身体の中の栄養素「鉄分」不足が原因かも…?なんとなく女性にしか関係ないと思っていた鉄分不足問題、実は眠気にも関わる大事な栄養素でしたので今回はまとめていきます!
鉄分が身体に与える影響
人間の身体の内、鉄分は血液中のヘモグロビンの構成成分となり酸素を運搬するという重要な仕事をしています。
すなわち、鉄分不足になると体中に酸素を届けるのに支障が出るため
・息切れしやすくなる
・顔色が悪くなる
・疲れやすくなる
といった日常生活レベルでの支障が出てしまうようになります。これを防ぐためには「鉄分」だけ摂ればいいわけではなく、ヘモグロビンを鉄と結合して出来ている「たんぱく質」もしっかり摂る必要があるのです。
眠気の原因は鉄分不足?
そもそも「眠気」とは、前述の通り酸素を運んでいる鉄分が不足する事で脳へ酸素が運ばれなくなった時に発生する症状のことです。
眠気覚ましに珈琲を飲む方も多いはずですが、カフェインは体内で鉄分と結合し鉄分の吸収を阻害すると言われています。よって「食後の珈琲」や「寝起きの珈琲」が習慣になっている方は食事の前後30分は空けて、食事から摂れる鉄分がある程度消化されてから珈琲を口にするようにしましょう。
そして眠気が続いている時は珈琲ではなく、鉄分補給を心掛けるとよいでしょう。サプリメントや鉄分を含むと書かれているお菓子でもいいですし、次に紹介するような食材を使った食事を心掛けてください。
鉄分を多く含む食品
不足した栄養素を補うためには、サプリメントではなく自然由来の食材から摂るのが身体にとっては一番です。以下の例の様な食品を意識的に食卓に並べ、鉄分不足を解消しましょう!
・豚肉・鶏肉などの肝臓(レバー)
・しじみ、あさりといった貝類
・いわしの煮干しや干し海老
・枝豆、ほうれん草、パセリ
・納豆、がんもどき、きな粉 等
働く人に!食後の眠気対策とは!?
働く人にとっては昼食後の眠気が最も解決したい問題のはず。但し本記事を読んで鉄分をしっかり摂っも、劇的な改善はすぐには望めません。
食事から摂った鉄分が体内で吸収され、血液に入るには3~4時間かかると言われておりお昼ごはんなら、もう夕方。つまり一食でどうこうなる問題ではなく、日常的な食生活の改善こそが一番の秘訣なのです。
それでも、少しでも改善をしたいのであれば次のような取り組みをお昼ごはんの際に行ってみてください。
■よく噛んで、時間をかけて食べる
■サラダ系(野菜や海藻類)から最初に食べる
■血糖値が上がりにくい食品を選ぶ
急激な眠気は血糖値が一気に上がる事で引き起こされるもの。糖類が多く使われた食品をドカ食いする事で眠くなりやすいので、どうしてもウトウトしてはいけない予定がある際は「玄米」「蕎麦」や「全粒粉を使ったパン」などを選びましょう。