フィットネスクラブやホットヨガスタジオでヨガをされている場合はスタジオが鏡張になっているケースがほとんどですが、ヨガしか教えていないヨガスタジオの場合、鏡がないことがほとんどです。

実はこれには深い理由があります。

その理由を知るとヨガの効果がもっと上がるはず。

ここではヨガスタジオに鏡がない理由を解説していきます。

伝統的なヨガの練習には鏡などない

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

フィットネスクラブなどでは大きな鏡が用意され、その中でエアロビクスやダンスエクササイズなどが行われます。

その流れでヨガのクラスも鏡張のスタジオで行われます。

しかし、本来のヨガは鏡がない場所で行われてきました。

インドのヨガセンターやシャラなどでも鏡張の施設については聞いたことがありません。

エアロビやダンスが動きをいかに洗練させていくか、いかにインストラクターと同じ動きをするかに重きを置いているのに対し、ヨガは完全に個人個人のもの。

どんな呼吸をしているのか、どんな内観ができているのかは、決して鏡に映るものではありません。

またインストラクターと同じ動きをしなくても十分な効果が得られますし、ポーズはあくまでガイドラインのようなものであり、正解ではありません。

ですからヨガをする上では鏡は必要ではないのです。

「今の自分にぴったりなアーサナ(ヨガポーズ)」は自分自身に聞いてみるしかなく、それはインストラクターのポーズを真似することでもたらされるものではありません。

ヨガとは体を柔らかくするための練習でもなければ、アクロバティックな動きができるようになる練習でもありません。

静かに座ったり、呼吸を見つめたり、普段動かさない場所を動かしてみたり、あらゆる角度から体を刺激してみたり、ヨガの練習のほとんどは自己の観察です。

インストラクターはあくまでガイドによる気づきを与えているだけで、インストラクターと同じ動きをして欲しいとは思ってもいないのです。