手頃な価格で高機能な衣料品を数多く取り揃えるユニクロ(株式会社ユニクロ)とGU(株式会社ジーユー)。両社ともに株式会社ファーストリテイリングの子会社ですが、両ブランドの違いはどこにあるのでしょうか。この記事では、あらためて両ブランドが取り扱う商品の傾向の違いや価格帯を分析。用途や好みに応じて、それぞれのアイテムを賢く使い分けていきましょう!

ベーシックのユニクロ、ファッションのGU

ユニクロおよびGUを子会社に持つファーストリテイリングの代表取締役会長兼社長の柳井正氏は、ユニクロのコンセプトに「Life Wear(究極の普段着)」という言葉を掲げています。ファッションアイテム全般に言える“使い捨て”といったイメージを脱却し、サステナブル(持続可能)をキーワードに、率先して機能性・耐久性の高い商品を展開していこうとしているようです。

機能性が人気のユニクロ

その言葉通り、近年ユニクロでは「ヒートテック」や「エアリズム」など最新のテクノロジーを駆使した革新的な製品を数多く打ち出し、高機能ダウンやカシミアセーターも他ブランドの追随を許さないほどの廉価で提供。

同時にさまざまなデザイナー、アニメ、アートなどとのコラボレーションアイテムも人気を博しており、まさに老若男女のための「Life Wear」であることを強く意識していることがうかがえます。

ファッショナブルなGU

一方のGUは、ブランドメッセージとして社名の由来でもある“自由”をアピール。さらに“旬”や“トレンド”といった言葉を強調している点から、お手頃かつ高品質という基本を置きつつも、ユニクロとの差異化を図っていることは明らかです。

代表取締役社長の柚木治氏は、「圧倒的な価格競争力」を掲げつつ、両社の違いを「ベーシックのユニクロと、ファッションのGU」と表現しています。

かつてはユニクロの廉価版といった印象の強かったGU。価格の点においては現在も変わりませんが、2019年に大ヒットを記録したオーバーサイズのアイテムなど、若年層のトレンドを俊敏かつ積極的に取り入れていくという戦略が、同ブランドの方向性を特徴づけていると言えそうです。