不倫や浮気がバレるのは、ほんの些細なことがきっかけになることが多いようです。

「子どもの発言で不倫がバレてしまうなんて……」

 そうぼやくのは、都内の小さな病院で看護師として働く石田恵子(仮名・32歳)さん。結婚4年目で、夫と娘の3人で暮らしています。

不倫のきっかけは“痔の手術”

「入院患者のお世話や診察補助など、病院ではかなり忙しく過ごしていたので、そもそも恋愛どころか不倫に発展するなんて思ってもいませんでした」

 ある日、一人の患者が痔の手術で入院してきました。その人がのちの不倫相手となるKさん(30代)です。当時、Kさんを担当していた石田さんは、彼を特に意識することなく、病室に食事を運んだり、体温、血圧測定などの業務を普段通りにおこなっていました。

 とはいえ心身ともに弱っている患者さんにとって、看護師との会話は元気にさせてくれる大切なもの。石田さんは、Kさんと他愛のない日常会話をしたり、ちょっとした変化にも気付けるよう、コミュニケーションを取ることを心がけていました。

「Kさんから退院の日に突然、連絡先の書かれた紙を渡されたんです。私の連絡先を無理に聞き出そうとする様子もみせなかったので、その場から逃れるためにその紙を受け取りました。私はKさんのことを恋愛対象としてみていなかったので、連絡はしませんでした」