皿洗いをしながら除夜の鐘を聞き涙
義実家で家政婦扱い 座る暇もないくらいバタバタと家事をこなすアイさんを知ってか知らずか、のんびりと大得意な料理に腕をふるう義母。帰省翌日の大みそかは、義母は年越しそばやおせちなどたくさんの料理を作ったため、台所はカオス状態。
「『アイさーん、ちょっときて』と言われて台所に行くと、調理器具と生ゴミのミルフィーユでびっくりしました。『そばのお出汁、この味でいいかしら?』と味見を促されても、これから私が片付けることになるであろう台所の状態を目の当たりにして、半分意識が飛んでいましたよ」
夜も更けていき、息子が寝たあと、年越しそばに舌鼓を打つ義両親と夫。その会話を聞きながら皿洗いをするアイさん。その状態で、とうとう年越しのカウントダウンとなり除夜の鐘が響きました。
「せっかくの年末年始の休みなのに、仕事よりも気を遣うし、家事はやらされるし。除夜の鐘を聞いたとたんに、スイッチがプチッと切れて涙が出てきちゃいました。息を殺して泣いていましたよ」
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