A. まず、メリットなのですが、5歳になるのでしたら、去勢をすることによって、ある種の病気を起こす可能性を低くすることができます。ある種の病気とは前立腺炎や前立腺癌といったような前立腺の病気、また会陰ヘルニアや肛門周囲の腫瘍などは去勢をしておくと生じにくくなると言われています。その他にも去勢をしてしまうことで、精巣がなくなってしまうので、精巣の腫瘍などの心配がなくなります。
行動上でのメリットとしては発情した雌犬に対しての感心が徐々にですが、薄れます。また、ある程度ですが、攻撃性や闘争性といったようなアクティブな反応も抑えることができますね。
次いで、デメリットですが、5歳は犬では中年に当たりますので、麻酔の心配ということがまずあげられます。そのため手術をする場合には健康診断をしっかりしておくことが勧められます。麻酔は近年安全なものとなってきましたが、全身麻酔のため、100%安全とは言い切れません。このため、手術前に主治医の先生とよくご相談をしてください。
他に去勢のデメリットとして太りやすくなる傾向があります。太ってしまうことで様々な病気を誘発してしまうことがあります。が、これは飼い主さんが食事量をしっかりコントロールすることで予防していくことはできますね。
また、手術によって永久的に精巣をとってしまうため、子孫が永遠に残せなくなるということがあります。
その他では若いときに去勢してしまうことで稀にホルモン性の脱毛などが認められ
ることがありますが、これは治療が可能ですよ。
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