星にまつわる言葉を知ろう

1年のうちで特に星が綺麗に見えると言われている冬の季節。いろいろな種類の星座や明るい星が多く出るため、肉眼で楽しめる星がたくさん輝きます。そこで今回は、星にまつわるさまざまな言葉を大特集!

綺麗な星の名前や意味、かっこいい言葉や、星にまつわる英語の名言などをご紹介します。星にまつわる言葉の意味を知って、今年の冬は星空を楽しんでみてはいかがでしょうか?

星にまつわる言葉《星の呼び名》

使いたくなる「星にまつわる言葉」まとめ。かっこいいものや綺麗なものなどを厳選
(画像=unsplash.com Folkより引用)

ここではさまざまな星の名前とその意味をご紹介します。聞いたことのある名前の星の呼び名でも、意味はわからないという人も多いのではないでしょうか?

綺麗な星空を眺めながら、星の呼び名や意味をサラッと言えたらかっこいいですよね。今回は音の響きも綺麗な4つの名前をピックアップしました。キラキラと輝く星空を想像しながら読んでみてください。

夜空にたくさん輝く「きらぼし」

「きらぼし」とは、夜の空にキラキラと瞬くたくさんの星を意味する言葉。数えられる程度ではなく、無数に広がる綺麗な満天の星をイメージしてください。漢字では「綺羅星」と書きますが、「綺羅」とは美しい衣服を意味する言葉です。

「きらぼしのごとく」という慣用句は「身分が高い人・優れた才能にあふれる人」が大勢いる様子を表しています。「無数の星」という意味合いから、一人を指す場合には使えません。

しっぽの着いた彗星の別名「ほうき星」

曲のタイトルや歌の中の言葉にも使われる「ほうき星」とは「彗星(すいせい)」のことです。地球に近づくにつれて長いしっぽを着けているように見え、その姿から「ほうき星」と呼ばれています。

なかなか見る機会のない「ほうき星」ですが、一瞬しか見えない「流れ星」と異なり、ひと晩を通して見られる場合もあります。輪郭がぼんやりとしており、かたまりの様な見え方をするのが特徴です。

きらりと輝く明るい星「夕星(ゆうずつ)」

「夕星」とは、金星の別名。夕暮れ時、西の空にきらりと輝く明るい星を意味しています。「ゆうぼし」や「ゆうせい」と読んでしまいがちですが「ゆうずつ」が正解。

「一番星」や「宵の明星」と呼ばれることもあり、こちらの方が親しみがあるかもしれません。音の響きや漢字が綺麗なので、ぜひ覚えておきたい星にまつわる言葉のひとつ。「ゆうづつ」「ゆうつづ」などと表記されているものもあります。

天の川の別名「星河(せいが)」

「星河」とは漢字そのままに、星の河川を意味する言葉。「せいが」や「せいか」と読み、天の川や銀河とも呼ばれます。漢字の並びや言葉の響きが綺麗で、なんとなくかっこいいですね。

暦の上では初秋を指す、8月頃の季語。星にまつわる四字熟語に「星河一天(せいがいってん)」という言葉があり、夜空いっぱいに広がる無数の星の輝きを表した言い方です。この機会にぜひ併せて覚えてみてくださいね。

星にまつわる言葉《星座の名前》

使いたくなる「星にまつわる言葉」まとめ。かっこいいものや綺麗なものなどを厳選
(画像=unsplash.com Folkより引用)

ここでは星座の名前を見ていきましょう。今回はこれからの季節に綺麗に見られる、冬の星座をピックアップ。和名やカタカナ表記、星にまつわるロマンチックな由来も併せてご紹介します。

有名な冬の星座からかわいい星座、かっこいい星座など4種類を取り上げました。その星にまつわるストーリーを知ると、夜空を見上げるのがさらに楽しくなりますね。

冬を代表する星座といえば「オリオン座」

冬の綺麗な星座で有名なのが「オリオン座」。ラテン語の「Orion」がそのままカタカナ読みされています。1等星と2等星が7つも入っており、綺麗な明るい輝きで見つけやすいところも魅力。

気性の荒い狩人だったオリオンは、神の逆鱗に触れ、神が放ったさそりに殺されてしまいます。そのため夏の星座の「さそり座」から逃げるように冬に瞬くという説も。月の女神・アルテミスの恋人というロマンチックな神話もあります。

仲よく並んだ兄弟の星座「ふたご座」

冬の星座といえば「ふたご座」も有名。2等星のカストルが兄、1等星のポルックスが弟です。明るく輝く1等星の方が弟なんて、なんだかおもしろいですね。

ラテン語では「Gemini」と書き、カタカナでは「ジェミニ・ジェミナイ・ゲミニー」などの読み方があります。とても仲がよかった兄弟は、命がなくなった後も星座となって寄り添っている、という星にまつわる神話も。冬に見られる「ふたご座流星群」も綺麗です。

冬の大三角形をつくる「こいぬ座」

「オリオン座」の近くで見られる「こいぬ座」はその名の通り、子犬のように小さな星座。「こいぬ座」を形成するプロキオンという1等星は、「オリオン座」のペテルギウス・「おおいぬ座」のシリウスと結び「冬の大三角形」と呼ばれています。

「ふたご座」の星にまつわる神話には、狩人オリオンが「おおいぬ座」と共に飼っていた猟犬という説も。「こいぬ座」を見つける際は、クリーム色〜白色の1等星・プロキオンを見つけてみましょう。

ユニコーン姿のかっこいい「一角獣座」

冬に見られるかっこいい星座といえば「一角獣座(いっかくじゅうざ)」。1等星や2等星を持たないためあまり明るくなく、見つけにくい星座です。冬の大三角形の中央に位置していますが、肉眼では何もないようにも見えます。

空想上の動物であるユニコーン(一角獣)をかたどっており、星の歴史の中では比較的新しい星座です。広くひらけた冬の夜空で、望遠鏡を準備してじっくり観察してみてください。