一言でも印象的な門出の言葉とは?

大切な方のこれからの未来を祝福する、門出の言葉。転職や卒業などの機会には、気持ちが伝わる門出の言葉を選びたいですよね。

そこで今回は、一言でも気持ちが伝わる門出の言葉の文例をお届けします。メッセージカードや寄せ書き用の色紙に書くのにもぴったりの一言文例をピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみて下さい。

また、門出の言葉を送るにあたって気を付けたいところについても解説していますので、そちらもご覧下さい。

門出の言葉にNGな一言とは?

門出の言葉にふさわしい一言文例集。送別や転職などに贈りたいメッセージをご紹介
(画像=pixabay.com Folkより引用)

門出の言葉の「門出」とは、旅立ちや新しい暮らしを始める、という意味です。そのため、卒業や転職、結婚といった人生の節目にはよく門出の言葉が送られます。基本的には喜ばしい節目の機会に使いますので、不本意な退職や離婚など、そうでない時は使うのを控えましょう。

まずは、メッセージ文例の前に、門出の言葉を送る時のNG例からご紹介します。しっかり注意点を押さえたうえで、文例をご自身なりにアレンジしてみて下さい。

NGな門出の言葉①フランクすぎる

普段から親しい間柄の方や、年下の方に関しては、ついつい門出の言葉であってもフランクになってしまいがちです。ですが、おめでたい場であることをしっかり意識し、程よく緊張感のあるメッセージになるよう心がけましょう。

また、気を付けたいのが『ご苦労様でした』という一言。目上の方へ使うのは相応しくないといわれている一言ですが、門出の言葉では年下相手でも避けたほうがよいでしょう。『お疲れ様でした』と言い換えるのが、マナーです。

NGな門出の言葉②ネガティブ

おめでたいシーンの門出の言葉では、たとえ一言でもネガティブなことを言わないのも重要です。『失敗ばかりだった××くんが、こんなに成長して…』などという一言は心にしまっておき、『××くんはいつも明るく前向きでしたね』など、誰が聞いても違和感のない明るいメッセージにするのが重要です。

また、『新天地でも辛いことがあるかもしれませんが』など、ネガティブな未来を想像させる一言もNGです。あくまで祝福の気持ちを持った一言にしましょう。

NGな門出の言葉③忌み言葉・重ね言葉など

意外に盲点となりやすいのが、忌み言葉といわれるものです。忌み言葉はシーンによって異なり、例えば結婚であれば、切る・離れるなどはNGです。

また、結婚式や葬儀では重ね言葉(しばしば、それぞれ、たびたび、など)も避けたほうがよいと言われています。あくまでフォーマルな場であることを意識し、いわゆる若者言葉(ヤバい、エモい、マジで、ガチで、など)やネットスラング(○○ニキ、最の高、ぴえん、など)も避けましょう。

一言でも印象的な門出の言葉|目上の方へ

門出の言葉にふさわしい一言文例集。送別や転職などに贈りたいメッセージをご紹介
(画像=pixabay.com Folkより引用)

目上の方への餞別は、一言であってもより細やかな気配りが求められます。仮に年下であっても職場の立場は上とわきまえ、丁寧な言葉選びが必要です。

『ご苦労様でした』『頑張って下さい』といった上から目線になってしまうような一言は、NG。『お疲れ様でした』『ご活躍を祈念しております』などの一言に言い換えましょう。

また、餞別のプレゼントを用意する際は、以下の一言文例のようなメッセージとともに渡すのも喜ばれます。

勤続年数の長い目上の方への門出の言葉文例


  • 新卒時から今まで、大変お世話になりました。××部長の今後のご活躍を祈念し、門出の言葉とさせていただきます。
  • いつもあたたかな存在で、部全体を盛り立てていただきました。本社でも充実した日々をお過ごし下さい。
  • ××部長あっての営業部でした。たくさんの思い出を胸に、職員一同これからも精進してまいります。

勤続年数の長い上司への一言は、その勤続年数をいたわるようなしっかりとしたご挨拶が喜ばれます。一言内にお相手の名前を入れるのも、よいでしょう。

公私ともに親しかった目上の方への門出の言葉文例


  • 公私ともども、あたたかく接していただき誠にありがとう御座いました。またお目にかかれる日を、心待ちにしております。
  • 家族そろって、××部長には大変よくしていただきました。奥様、お嬢様にもどうぞよろしくお伝え下さい。
  • ××部長に教わった釣りも、だいぶ上達してまいりました。シーズンの際には、渓流釣りをご一緒させていただけますと幸いです。

公私ともに親しかった方への挨拶は、趣味やご家族に関する言葉を交えたり、今後の関係性を示唆したりすると喜ばれるでしょう。