お父さんやお母さんから、「新しい靴は夜におろしてはダメ」とか「雨の日に新しい靴をおろすのはダメ」というジンクスがあると聞いたことはありませんか? 昔から聞いたことはあるけど、理由は知らない。そんな人が多いのではないでしょうか。 今回は新しい靴のジンクスについての説明していきます。

新しい靴やおろしたての靴の状況のジンクス|雨の時の言い伝えは?

新しい靴のジンクス①雨は悲しみを連想させるためNG

雨と聞いてみなさんはどのようなことがイメージとして思い浮かぶでしょうか。一般的に悲しみや涙のようなどちらかというと負の感情であったり、そのようなイメージとして表現されたり、例えられることが多いように思います。

このような理由から、雨の日に新しい靴をおろすのはよくないというジンクスが生まれ、言い伝えられている理由のひとつになっているようです。

新しい靴のジンクス②人生のつまづきを連想させ縁起が悪いのでNG

雨の日に外出するといつもより靴が汚れたり、歩いていてつまづきやすいことから、人生のつまづきを連想させてしまい縁起が悪いという見方から、雨の日に新しい靴をおろすのはよくないという言い伝えもあるようです。

新しい靴やおろしたての靴の状況のジンクス|夜におろす時の言い伝え

新しい靴のジンクス①昔は夜間に外出するのが危険だったためよくない

現代は夜になっても街灯が灯っていたり、お店の看板の電気が灯っていたりして夜道でも明るいため、夜間に外出することも私たちにとっては日常的ですが、このような街灯がなかった時代に何も見えない夜道を歩くことはかなり危険なことだったのです。そのため、よほどのことがない限り夜に外出する習慣がなかったのだとか。

わざわざ危険を冒してまで真っ暗な夜に外出することがなかったという当時の時代背景が、夜に新しい靴をおろすのはよくないというジンクスが生まれた背景に少なからず影響しているのかもしれません。

新しい靴のジンクス②人との死別を連想させるため縁起が悪い

よほどのことがない限り、夜に外出する習慣がなかった当時は、どうしても夜に新しい靴をおろして出かけなければならないといえば冠婚葬祭の時くらいでした。

それも夜となると、お通夜に参列することを連想させてしまうことから縁起が悪いとされ、夜に新しい靴をおろすのはよくないというジンクスができたのでは、との説もあるようです。

また、夜に新しい靴を履くシチュエーションとして、人が亡くなって出棺されるときに故人に新しい靴を履かせて見送る風習がありました。新しい靴を履いて出かけるということは長旅を連想させるものでもあったため、それらも夜に新しい靴をおろすのは縁起が悪いと言われるようになった理由のひとつではないかと思われます。

新しい靴をおろす時のジンクス|風水で運気が上がるおろし方は?

新しい靴は午前中におろすのが良い

ここまでは新しい靴をおろしてはいけない状況についてのジンクスのお話でしたが、それではどのタイミングで靴をおろせば良いのか気になりますね。

これも古くからの言い伝えですが、新しい靴は午前中におろすのが良いそうです。その理由は現代の告別式に当たる大正時代の「野辺送り」という儀式の開始時刻に由来していると言われています。

当時、野辺送りは午後から始まるのが通常とされていました。現代の告別式も午後から始まるのが通常であることから、午後に新しい靴をおろすのは葬儀を連想させてしまい、縁起が悪いことと言われるようになったのだそうです。

夜や雨の日に新しい靴をおろす場合の運気を上げる方法

現代の暮らしでは、夜遅くまで働いていたり、活動していることが当たり前になっています。そのためやむを得ず夜や雨の日に新しい靴をおろさなくてはならない状況が出てくることもあるかと思います。ジンクスが気になるけどそうもいっていられない、そんな時にぜひやってみてほしいゲン担ぎをご紹介します。

それは靴の裏に墨を塗ったり、油性ペンでバツ印を描いたり、唾をつけてから履くなどわざと靴を汚すことで新品ではないということにしてしまう方法です。

たかがジンクスと思うかもしれませんが、夜や雨の日に新しい靴をおろさなくてはならない時にどうしても気になるという場合にはぜひ試してみてください。

定期的に新調することとまだおろしたての靴でもこまめな手入れで大切に

風水では足の裏は大地からのエネルギーの入り口と言われています。そのためエネルギーの入り口となる足を包む靴はとても大切なアイテムだと考えられています。

高価なものでなくて構わないので新しい靴を履くことが良いとされていて、まだおろしたての靴でもこまめに手入れをして、丁寧に大切に履いている靴は新しい運気を運んできてくれて、良い気が入り、良い出来事や良い人と出会いやすくなり、良い場所に連れて行ってくれるのだそうです。

かえって運気を下げてしまうこともあり注意が必要

反対に古くなった靴や、汚れたままで手入れを怠っている靴や、靴底がすり減ったり劣化している箇所のある靴は運気を下げてしまうので、きちんと手入れをしたり傷んできたら新しい靴に買い替えるようにしましょう。また、オンとオフで靴を使い分けて同じ靴で過ごさないようにすることもポイントです。

また、玄関のたたきにたくさんの靴を出しっぱなしにしたりするのもよくありません。外を一日歩いた靴には汗や汚れなどの悪い気が付いてしまいます。そのため出しっぱなしにしていると悪い気が玄関から家の中まで充満してしまうので家族の人数分以上の靴を出しっぱなしにするのはやめましょう。

そして履かなくなって何年も靴箱にしまい込んである靴も悪い気を放つと言われているため早めに処分したほうがいいでしょう。そうすることで新しい運気が入って来るのだそうです。