◆高橋みなみの言葉「とりあえず3年頑張ってみて…」
――業界の先輩など、かけてもらった言葉で大切にしているものは?
兒玉:高橋みなみさんからいただいた言葉です。アイドルになって2年目くらいのときにご飯に行ってくださって、そのときに高橋みなみさんが「とりあえず3年頑張ってみて、芽が出るかどうか考えなさい」と。「1年、2年で弱音を吐くな」と言ってくれました。とにかく物事が実るまでには3年はかかると。その次に5年、頑張り続けることが大事だと言われたことを覚えています。
――まさしく今、女優3年目ですよね。
兒玉:3年目だからこそ気付けたことがすごく大きくて、より来年、再来年も楽しみになりましたし、始めた当初は見えなかった希望や見える景色が今ではあるなって思います。でも、3年頑張り続けられない人のほうがたぶん多いと思うんです。なのでしっかり自分でやると決めたら3年は続ける覚悟は、みんなに大切なことなのかなと思いますね。
◆女優3年目は「自立しているんだなって感覚がある」
――3年で気付けたこととは具体的に何ですか?
兒玉:自立しているんだなって感覚があります。女優としての1年目のときはひとり暮らしもしたことがなかったし、グループに支えられているからわたしが存在できるという感覚が大きかったですけど、女優としての3年間は個人として活動しているのもあるし、その中でもいろいろ応援してくれる人がいて、わたしもみなさんを幸せするために頑張るし、わたしのまわりの人もわたしのために頑張ってくれるから、責任感が生まれるんですよね。
ひとりで生きているわけじゃないですし、少なくともアイドルだった頃の自分よりは自立できているのかなという感覚はあります。
――そして今は5年目に向けて頑張っている最中というわけですよね。どう過ごしていきたいですか?
兒玉:順調にお芝居ができたらいいなと思っています。あとはYouTubeを始めたので頑張りたいです。今は模索中で、いろいろなことを発信してる最中なんです。最近は女性誌にも出させていただているので、女性にアプローチしたお仕事もしていけたらと思っています。美容と健康は好きで人より知識もあると思うから、一緒に美しさをキープしていけたらと思います。頑張って、いろいろな人から必要とされる存在になりたいですね。
<取材・文/トキタタカシ>
【トキタタカシ】
映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。