結婚式は、新しい人生をスタートする上での大切なセレモニー。そのスタイルは、時代によって変化しており最近では自分らしさを追求したオリジナルウェディングが人気のようです。そんな中、完全オーダーメイドの結婚式「CRAZY WEDDING(クレイジーウェディング)」を提供する株式会社CRAZYが注目を集めています。同社にオリジナルウェディングができるまでを聞きました。
人生を振り返ってもらうことからスタートする式づくり
CRAZY WEDDINGは、各分野のプロフェッショナルが選任のプロデュースチームとなり以下のように1チーム6名体制で結婚式を作り上げます。
・ブランドプレゼンター
CRAZY WEDDINGというブランドを紹介する人
・プロデューサー
コンセプトを考えお客様と式を作り上げる人
・会場コーディネイター
会場を探したり提案したりする人
・アートディレクター
空間装飾を担当する人
・キャスト
結婚式当日スタッフ
・コーディネイター
お客様との連絡を行いすべての情報を統括する人
CRAZY WEDDINGにプロデュースを依頼するのは20代後半~30代前半のカップルが多く平均年齢は28歳。2012年の創業当時は、“他の人とは違ったスタイルのウェディング”を求めて来る人が多かったそうです。
2020年現在は、「結婚式」に本質的な意味を求めている人が多く、「自分たちに必要な結婚式って何だろう」と相談に訪れるカップルも少なくないのだとか。そんなカップルにはまずヒアリングを行うといいます。
「最初の面会では、『結婚式で何がしたいですか?』という質問はあまりしません。その代わり教えていただくのが、それぞれの家族についてや、どんな幼少期を過ごしていたかなどです。人生の振り返りをしていただき、自分の人生のハイライトをみなさまに考えていただきます。さらにおふたりがどのように出会い、どんな価値観を持っているかなどをうかがいます」とプロデューサーの宮澤千晶さん。
カップルの価値観や求めるものなどを整理しながら、「ふたりのためにどんな結婚式がいいのか」を熟考。1組のカップルに1人の専任プロデューサーが就き、CRAZY WEDDINGのプロデューサーチーム全員でカップルの情報を共有し「お客様にどんな提案ができるか」とブレストを行っています。
CRAZY WEDDING は、2012年7月に誕生して以来、1,400組以上の結婚式をプロデュース。一つとして同じものはないとのこと。多くのアイデアが次から次へと生まれる秘密は、さまざまなバックグラウンドを持つ社員が、それぞれの経験や知識などを結集しているからのようです。株式会社CRAZYでは、入社の際「それまでどんな人生を歩んできたのか」「なぜこの場にいるのか」などを80名の社員の前でプレゼンする場が設けられています。
「同僚の境遇をよく理解しているからこそ、お客様の話を聞いたときにこのスタッフとアイデアを相談しよう」という発想が生まれるといいます。
CRAZY WEDDINGで生まれた個性豊かな結婚式
CRAZY WEDDINGが1組1組のカップルの歴史、文化、価値観、思いなどを深掘りし、提供してきた結婚式という1,400以上の最高の瞬間。具体的にどんな事例があるのでしょうか。オリジナリティたっぷりの結婚式を2例教えてもらいました。
新郎新婦の価値観を空間装飾で表現
「雨の日も、なんでもない日もふたりでいればいつだってハレノヒ」という新郎新婦の会話から見えてきたポジティブ思考の価値観を表現した結婚式。太陽が降り注ぐ会場に飾られたのは、カラフルな傘です。
「あなたと一緒にいれば、たとえ曇りの日だって晴れの日にできる」というふたりの思いを、会場いっぱいに表現。傘の下には花瓶に大切にいけられた小さな花、傘のないところには雨に打たれてもまっすぐに育つ青々とした草花が置かれ、細かな演出にも新郎新婦の想いが行き渡っています。