一度目に「失敗」してしまった理由
さあ、いよいよ求肥作りです。ここが一番のポイントで、いちご大福作りの中で、私がもっとも難しいと感じたところです。実は私は今回のいちご大福作り、一度目は失敗しているのです。 求肥は時間が経つと伸びにくくなり、あんこやいちごを包むのが難しくなります。私の失敗もそこでした。ゆっくり作業を進めているうちに求肥が固く、伸びにくいものになってしまっていたのです。リベンジの2回目、ここからは少しスピーディーにいきたいと思います。
耐熱ボウルに白玉粉を水を入れてかき混ぜ、そこに砂糖を加えてさらにかき混ぜます。ダマにならないように注意しながら。
白玉粉を耐熱ボウルへ。電子レンジを使うので耐熱ボウルは必須
ある程度混ぜたところでラップをかけて電子レンジへ。12個の場合は2分30秒ですが、材料が若干多くなっているので、気持ち長めに加熱しました。
ダマにならないようかき混ぜていきます
取り出して再びかき混ぜます。混ぜていると、フワンといい香りが鼻をくすぐります。ああ、この香り…。幼少時代の年末、親戚中が集まって餅つきをしたときの、あの香りと同じです。つきたてのお餅を、片栗粉を敷いた台の上にのせ、それをちぎってみんなで丸める作業。毎年、親戚総出でおこなうのが年の瀬の風物詩だったのです。私は九州だったので丸餅でした。
求肥(ぎゅうひ)作りはスピード勝負!
そんな懐かしい気分にゆったりひたっている場合ではありません。かき混ぜた求肥を再びレンジで加熱して、さあここからが勝負! 片栗粉の上にアツアツの求肥をのせます。片栗粉は手に求肥がくっついてしまうのを防ぐのに必要不可欠。これがないと、両手の指先から手のひらまで求肥がこびりついてしまい、もはや大福作りどころではなくなってしまいます。
半透明になったころに片栗粉の上に取り出します
手のひらにも片栗粉をまぶし、求肥をちぎって丸い形状になるように、手のひらで軽く圧をかけながら広げていきます。餃子の皮を作るような感覚でしょうか。それで素早くあんこ&いちごを包んで一丁あがりです。
ここからが勝負!素早くちぎって広げ、あんこを包みます
まあ…何と申しましょうか…。いちご大福っぽいのですが、なんとも無様なこと…(笑)。和菓子作り初体験の素人ですから、仕方ありません。もう後戻りはできないので、この作業を一気におこないました。