ダイエット中は控えがちになるチーズ。チーズは好きでもダイエット中は控えているという方は多いと思います。でも実は、ダイエット中でもチーズを食べながら痩せることができます!栄養学を専門とする筆者が、チーズはどうしてダイエットにいいのか、どのチーズがダイエットに適しているのか、どうやってダイエットに取り入れればいいのかを紹介します。
チーズで痩せる理由は、糖質とタンパク質にあった!
チーズは太りそう・・・というのは少し古い考え方かもしれません。最近は、チーズはむしろダイエットに役立つ食べ物として注目されつつあります。その秘密は、カロリーや糖質、タンパク質量にありました。
チーズには色々な種類がありますが、チーズの種類ごとの栄養素をご紹介していきます。
チーズのエネルギー、糖質、脂質、タンパク質(100gあたり)
エネルギー(kcal) | 糖質(g) | 脂質(g) | タンパク質(g) | |
カマンベールチーズ | 310 | 0.9 | 24.7 | 19.1 |
プロセスチーズ | 339 | 1.3 | 26 | 22.7 |
クリームチーズ | 346 | 1.9 | 33 | 8.2 |
ブルーチーズ | 349 | 1.0 | 29 | 18.8 |
カッテージチーズ | 105 | 1.3 | 4.5 | 22.7 |
チーズデザート | 313 | 18.7 | 23.3 | 73. |
チーズで痩せる理由1:糖質が少ない
まず、チーズに含まれている糖質は、チーズの種類によらずかなり少ないですね。100gあたり2g程度しか含まれていません。この数字がいかに小さいかというのは、後ほど他のスイーツとの比較でご紹介していきます。(軽く30倍は違いますよ!)
チーズで痩せる理由2:カロリーが低い(種類に注意!)
ほとんどのチーズが100gあたり約300kcal程度です。100gを指標にしていますが、チーズは一気に100g食べることはほとんどないと思います。昔からある「雪印 6Pチーズ」は6個入りで108gです。1切れは、18gしかありません。50gも食べれば十分(6Pチーズを3つ)満足できますよね。
つまりどのチーズも150kcal摂取が限界かなと思うと、やはり他のスイーツよりはカロリーが低いです。
チーズで痩せる理由3:たんぱく質が豊富で腹持ちが良い
たんぱく質は、クリームチーズとチーズデザートを除くと、20g前後あります。成人女性は1日体重×1gのたんぱく質摂取が推奨されているため、この量はかなり多いことが分かりますね。実際には100gは食べませんが、チーズを食べることでダイエットに不可欠なたんぱく質を補うことができます。
また、たんぱく質が含まれているので、腹持ちが良いのも特徴です。たんぱく質が含まれていないスイーツは、カロリーは高いのに、すぐにお腹が空いてしまうという二重のデメリットがあります。
カロリーが低いダイエット向きのチーズは?
チーズのカロリーは、種類によってかなり違うことが分かります。この差がでるのは、脂質の量です。そもそも、チーズには脂質が多く含まれていますが、中でも脂質が多いのは、クリームチーズです。クリームチーズは食べやすくておいしいですが、脂質が多いので食べ過ぎると太ってしまいます。
逆に、カッテージチーズにはほとんど脂質が含まれていません。そのためほとんどのチーズが100gあたり約300kcal程度なのに対し、 カッテージチーズは100gあたり約100kcalとダントツで低カロリー です。
カッテージチーズって?
カッテージチーズは、脱脂乳を原料に作られたチーズ。脱脂乳は、生乳から乳脂肪分を取りのぞいたものなんで、脂質が少なくなっているので。たんぱく質の量などは変わりません。味にクセがないため、サラダや肉料理のトッピングにしても良いですね。