全品99円です。
食料品の値上げラッシュが続く中、価格見直しに熱心なメーカーもあります。
その代表例が、「無印良品」。食品だけではなく衣料や雑貨類についても従来価格から値下がりしているのをよく目にします。これは一筋縄ではいかない努力の結晶で、消費者にとっては確かな喜びです。そんな中で、最近特に心に残ったのが、「ぽち菓子」。
本シリーズは、日本で古くから「心付け」「寸志」といった感謝の気持ちを伝える際に使われている「ぽち袋」の“ぽち”の要素をお菓子に取り入れて、無印が独自に提案し始めたお菓子たち。
2017年から発売していて、当初は価格が100円や120円でしたが、見直しがされて全品99円になりました。種類はなんと75種類(11月4日時点)にものぼり、選ぶ楽しさも魅力の一つになっています。
そこで今回は、これらのぽち菓子の中から20種類を厳選してどどっとご紹介。いったいどんなものがあるのか、用途別にご案内していきます。
◆渋い「梅シリーズ」は、口寂しいときに活躍
ぽち菓子の種類は実にさまざま。“ほんの少し”というニュアンスが細部にわたって提案されています。
例えば「梅菓子」。ちょっと疲れた時や口寂しいときに癒しを与えてくれる梅味は、食感や素材が違うタイプでそろっています。
中でも「梅こんぶ」は私のお気に入り。ダイエット中や小腹がすいたときに頼れる存在です。
◆幼少時代を思い出す「なつかしいお菓子たち」
子どもの頃によく食べた駄菓子も豊富にラインナップされています。
これらを見るだけで、楽しかった幼少期を思い出して心温まる人も少なくないはずです。
今どきの子どもたちからすれば知らない駄菓子も多く、親子で一緒に会話をしながら一緒に味わうのも楽しい時間になるはずです。
◆おなかをしっかり満たす「粉もの焼き菓子」
おなかをしっかり満たしたいときにオススメなのが、小麦粉ベースで焼きあげられたシンプルな鈴カステラやビスケット。
いずれも豆乳やてんさい糖など体に優しい食材を使って作られているのが無印らしさでもあります。
もちろん色合いも優しいので、絵本に出てくるようなほっこりかわいい感じも楽しめるでしょう。
◆眠いときの気分転換になる「シャキッと甘い菓子」
食後に眠くて仕事の効率が下がってしまいそうなときにオススメなのが、芋けんぴと柿の種チョコ。メリハリのある甘さと食感が元気を届けてくれることでしょう。
柿の種チョコは通常サイズを小サイズにしたタイプ。食べ切りサイズになっているのも食べ過ぎ防止になるので罪悪感を残しません。
◆味レベルの高い「食べ切りサイズの米菓」
おせんべいやおかきの味も、あなどれないクオリティに仕上がっています。
サイズも一口で食べやすく、旅行や移動用の米菓としても便利。奇をてらわないこういう王道菓子にこそリピート欲が芽生えます。
◆ゆっくり心に染みわたる「甘い菓子」
ちょっとユニークな視点で探していくと、グミチョコや甘のしいかがオススメです。
派手な見た目ではないのに、食べてみるとジワリと印象深い味。最後に残るのは、じんわりとした食感と甘味です。
たくさんは食べないでよいけれど、なぜかまた食べたくなるような不思議な魅力をまとっています。
◆かわいくて幸せを感じるのは「優しいカラフル菓子」
刺激的な色素を使わずにピンクや黄色、緑色をまとわせているのもぽち菓子の特徴です。
この優しい色合いはどこか懐かしく、ほのぼのかわいく感じますよね。子どもに食べさせる時にも安心して選ぶことができ、相手に渡すときの気遣いにもつながります。
◆リーズナブルさに感動する「ナッツ類」
ぽち菓子のコスパ力をもっとも味わえるのはナッツ類かもしれません。これが1袋99円だなんて、他ではなかなか味わえない優越感。
私はナッツ&ベリーを携帯用菓子として愛用しています。ダイエットや美容願望を叶えてくれるぽち菓子、本当にあなどれません!
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これらのぽち菓子を組み合わせてお皿に並べるだけで、ほのぼのかわいらしいお菓子プレートが完成しますから、お好みのものを探して気軽に楽しんでみてくださいね。
皿に組み合わせて並べるだけで、癒しのお菓子タイムがはじまります。
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12