継続的に物価が上がり続けている昨今、安定した家計を保つためには収入を増やすことが望まれます。パートで働いている人は、労働時間を増やすことで年収アップが図れそうですね。しかし働きすぎには注意しましょう。

なぜなら年収の壁といって年収が一定ラインを超えると、かえって損をする可能性があるからです。年収の壁には大きく税金と社会保険の壁がありますが、本記事では税金の壁を取り上げ、損得の分岐点となる年収について説明します。

働き損とは?

「働き損」とは、年収が一定ラインを超えることで所得税や住民税が課税され手取り収入が減ることです。パートで働く人が課税されるかどうかの年収ラインを一般的に「年収の壁」と呼んでいます。

またパートで働く本人だけでなく配偶者の税負担が増える(手取り年収が減る)場合もあるため、働き損かどうかは世帯全体で見ることも大切です。

ちなみに社会保険料が引かれて手取りが減る年収ラインもありますが、自分で社会保険料を払うことで将来の年金が増えるなどプラス面もあります。そのため社会保険の壁は、必ずしも働き損とはなりません。

覚えておきたい税金の壁は4つ

税負担が増えるのは、次の4つの金額を超えたときです。損得の分岐点として覚えておきましょう。