腹違いの見知らぬ兄弟が6人も…

私が縁を切りたいと思うのは自分の父親です。

私の両親は再婚同士で年の離れた兄は母の連れ子で私は両親から生まれました。しかも、その事実を私は高校二年生になるまで一切知りませんでした。

そしてもっと重大な事実は父親はバツ3だということでした。母が四回目の結婚で、母も結婚するまでバツ1だと騙されていたようです。

更に衝撃だったのは、それぞれの結婚相手との間に子供がいると言うことでした。腹違いの見知らぬ兄弟が6人いるそうで、その事実を知ったときは倒れそうになりました。

どうりで結構良いお給料をもらっているのに母親まで働きに出て、それでもいつも家はお金がなかったのです。

6人分の養育費を払っていたからです。母親はいつも自分の欲しい物も買わず、文句ひとつ言わずニコニコ働いていました。

共働きだったので、小さな頃からいつも家で1人でした。それもこれも全部、父親の見境なしの種付けのせいかと思うと、父親に嫌悪感しかありませんでした。

それでも、そのときはまだ普通に皆で仲良く暮らしていました。本当にもう無理だと思ったのは私が短大生になった頃、夜中に父親が誰かとこそこそと電話しているのを聞いた時です。

それは父親の浮気相手だったようで、愛してるとか、俺はお前が一緒になりたいならいつでも家族を捨てるとか、お酒も入っていたせいかわりと大きな声で話していて、私は初めて殺意を覚えました。

父親のために朝早くから家の事をし、仕事に行き帰ってきたらすぐに父親の夕飯の支度をして、そんな母親を裏切っていたのです。許せませんでした。

私は母親に離婚を勧めましたが、母親は父親がいないと駄目と、聞き入れてはくれませんでした。それから私は家を出て独り暮らしをしました。それ以来本当に必要のあるときにしか帰りません。

(40代・男性)

近しい存在だからこそ複雑な問題に

今回は、縁を切りたくなる本当にあった信じられないエピソードについてまとめました。
自分の周りや街で見かけたあの人も実は様々な過去を持っているかもしれませんね。

文・fuelle編集部