洋服選びはいつも母と一緒か、母の買った服を着ていた

幸子さんからはその後、「恋人や既婚女性は、私みたいなフワフワした格好をしていなかったです。というか同年代女性をよく見たら誰も私みたいな恰好していないことに気が付きました。あの結婚相談所のアドバイスに従っていたらダメだと気が付きました」と連絡をいただきました。

「服は母が選んでます」20年前のモテ服で、母親と一緒に婚活する30歳女性
(画像=『女子SPA!』より引用)

なんでもかんでも流行りを取り入れればいいわけではないですが、2000年代のエビちゃんOLコーデは令和では時代遅れすぎますし、それを時代遅れと感じないタイプの男性しか寄ってこないでしょう。

しかし、結婚相談所をやめることは言い出せず、先に年齢に合った服を揃えることから始めました。 幸子さんは服の買い物もお母さんと一緒か、お母さんが買った服を着ることが多かったそうです。幼い頃から同じことを繰り返しているだけなので、同年代たちがそうした選び方をとっくに卒業していることには気が付かなかったとか。

服を変えたら、久しぶりに会った人から「痩せたね」と言われることが多くなったそうです。

婚活の前に、まずは親からの自立が必要

幸子さんはその後お母さんが買った大量の服を持て余します。捨てようとすると、「もったいないじゃない」「かわいいのに」とお母さんは反対したそうです。

その都度「どうやって服を処分したらいいんでしょうか?」と質問が来ます。 大人なので親の許可なんていらないと思うのですが、幸子さんは自分の要求を伝えるとか逆らうという発想がないようです。

「服は母が選んでます」20年前のモテ服で、母親と一緒に婚活する30歳女性
(画像=『女子SPA!』より引用)

「親の許可って要らないんですよ。今まで反抗期ってあった?」
「う~ん。なかったと思います」
「反対を押し切るのか要求を伝えるのか、こっそりリサイクルに持って行って手放すのか手段は任せるけど、婚活の前にまずは親からの自立ですよ」

このままでは、幸子さんの望むような相手との結婚は難しいと思いました。

「もし、幸子さんが付き合った男性が何かあった時に幸子さんより先に自分の親の意見を聞くような人だったらどう?」
「それだと悲しいです。でも母から何か言われたらどうしたらいいんですか?」
「自立って誰かが準備してお膳立て(おぜんだて)することじゃないから自立なんですよ。お母さまの反対を想像したら嫌だなって思うのは分かるけれど、そこは勇気をもって挑むしかないよ」

幸子さんは親に隠れてリサイクルショップに持っていくことにしました。いつも着ている服がなくなっても親は気が付かなかったそうです。