冬の電気代で大きな部分を占めるのがエアコンです。

エアコンの電気代はつけっぱなしのほうが得だという説がありますが、果たして本当でしょうか。

「つけっぱなし」と「こまめに消す」の電気代を比較するための実験を、大手電機メーカーのパナソニックとダイキンが実施しています。

それらの結果を参考に、どちらが得かを解説します。

大手電機メーカー2社の実験結果は?

エアコンの「つけっぱなし」と「こまめに消す」の比較実験は、パナソニックとダイキンでそれぞれ違う条件で行われています。

パナソニックは「30分の外出を1日2回、1ヵ月間行った際のエアコンの電気代」を外気温ごとに比較しています。その結果、外気温が3℃未満なら「つけっぱなし」運転が、3℃以上では「こまめに消す」運転がお得だという結果になりました。

一方、ダイキンは2パターンの実験をしています(最高気温7.8℃の日に実施)。1つは「24時間つけっぱなし」と「30分ごとにつけたり消したり」の電気代の比較で、この場合はすべての時間帯で「つけっぱなし」運転がお得という結果になりました。

ダイキンのもう1つの実験は「24時間つけっぱなし」と「外出スケジュールに合わせてこまめに消す」の電気代の比較です。この場合、日中(6時から18時)は「つけっぱなし」がお得ですが、それ以外の時間帯は長時間消す時間のある「こまめに消す」運転のほうがお得なことがわかりました。

基本、お得なのは「つけっぱなし」

これらの実験結果から基本的に冬のエアコン暖房は「つけっぱなし」がお得ということになります。

冬は外気温と設定温度の差が大きく、一定の温度に上げるまでに大きなパワーが必要です。そして、一度上がった温度を保つには、それほどの電力を必要としないからだと考えられます。