産後の腹痛 ~こんな時には受診して!!~
出産後の腹痛には、病院への受診をお勧めするものがあります。
・「出血量が多い」、「産後2週間以上赤い悪露が出ている」
「安静にしているのに出血量が多い」「5cm以上の大きな血塊が出ている」などの場合、家に帰ったことで、よく動いたせいで悪露が増えたというケースもあるので、どんな状態なのかをメモを取り、一度連絡をして病院へ行くことをお勧めします。
・「熱がある」
下腹部痛のほかに、38℃以上の熱がある場合、子宮内で感染を起こしている場合があります。
これは、産後1ヶ月以内だけではなく3ヶ月・4ヶ月になってもあり得ます。
悪露の色・腹痛の有無や程度・悪露の臭いなども併せてメモに取り、担当の医師に相談をしてください。
・我慢できないくらいの痛みがある
今までにないくらいの痛みや我慢ができないくらいの痛み、刺すような痛みなどがあり、
便秘や子宮収縮の痛みではないようなのに、持続的に痛むときも、病院へ行くことをお勧めします。
原因が、出産とは関係ない可能性もありますし、子宮内感染などの深刻な病状かもしれません。
産後の腹痛の対処法 (簡単にできるもの)
子宮収縮やその他の生理的な要因による下腹部痛がいくら産後の体を元に戻すためでも 痛みが続くのは、いつまで続くのかという不安もあり、精神的にもつらいですよね。
産後でも比較的簡単にできる腹痛の対処法です。
・軽い運動を行う
ウオーキングやストレッチなどの軽い運動を行うことで、体が温まり、血行が良くなります。
血行が良くなることで、便秘や下痢の解消にも役立ちます。
また、気分転換にもなり、ストレス解消効果もあります。
ただし、無理は禁物です。
特に、産後1ヶ月~2ヵ月の期間は特に注意が必要です。
・休息をとる
疲れをためないように、しっかり休みをとりましょう。
家族に赤ちゃんをしばらく預けて疲れをとることも、大事なストレス軽減の方法です。
ストレスの軽減で、腸の蠕動や過敏性胃腸炎の改善が行われ、便秘や下痢の解消にもなります。
・体を温める
血行が良くなるので、母乳の分泌や腸の蠕動を促すことができます。
腸の蠕動を促すことで、便秘や下痢を改善できます。
母乳の分泌を促すことで、一時的には下腹部痛が増すかもしれませんが、
長い目で見たときに早く子宮の収縮が完了し痛む期間を短くできます。
ストレス解消も痛みをとるのに効果的
・食事に気を付ける
水分をしっかりとりましょう。
人間は、通常でも1日2リットルの水分を必要とします。
授乳中であった場合、母乳としてさらに水分を消費してしまいます。
ですので、便秘予防のために、水分をしっかりと摂りましょう。
また、食物繊維をしっかりとることで、下痢の予防にもなります。
・体を清潔にする
悪露に含まれる子宮内膜などの成分は、栄養豊富なので、細菌が繁殖しやすいです。
出産後1ヶ月は、基本的に入浴はできませんが、シャワーは浴びることはできるようです。
細菌感染を防ぐためにも、傷が痛いかもしれないですが、丁寧に洗いましょう。
また、トイレのたびに産褥パッドやナプキンを取り換え、細菌の繁殖を防ぎましょう。