3~4月は環境が変わって、カップルが別れやすい季節だと言われます。たとえば離婚件数は例年、3月がトップ(人口動態統計)。そこで、別れの季節にちなんで、「自分史上、最悪の恋愛」にまつわる人気記事を再掲載します。女性たちが振り返る、最悪恋愛の思い出とは…?
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片思いって切ないですよね。思っても報われないこのつらさ…。
そんな片思いの相手にとことん失恋しきった経験談をご紹介します。
思いに思い続けて10年
「10年片思いしてた相手だったんですよ。だからこそ、あの瞬間は本当に辛かった」
そう言って、片思いお別れエピソードを語ってくれたのは、現在はライターとして活動している佐藤真奈美さん(仮名)。
相手は高校時代の部活の先輩だったMさん。同じ大学に進学してまで何度も告白し続けるも、答えはかたくなに「NO」。なんで私じゃダメなの? と苦しみながら実に10年間片思いをしていたといいます。
「その間、彼氏を作ったりもしてましたから、厳密な片思いとは違うんですけどね。それでもずっと好きは好きでした。社会人になっても部活のOB会で年に何回かは顔を合わせていましたし。そのたびに、ああ好きだなって再確認しちゃう感じでした」
ホテル街の方に歩き始めた彼は…
真奈美さんにとってMさんの立ち位置は、さしずめ彼氏がいても忘れられない初恋の相手といったところだったのでしょう。永遠にこのままの関係が続くのだろうとすら思っていた2年前の夏、Mさんとの別れは突然訪れました。
「恒例の部活のOB会がありまして、そこで久しぶりにMさんと呑みました。その日は珍しく2次会に行く人が誰もいなくて、早い時間から2人きりに。すごく幸せで、このまま時間が止まって欲しいなんて思っちゃいましたね」
気が付くと時間は終電間近。しかし、あえて時計を見ないふりをして終電が終わったタイミングで「もう帰れないんですけど」とMさんに告げたとか。
すると、Mさんは真奈美さんの手を取り、そのままホテル街の方へ歩き始めました。
「あ、これで想いを遂げられるって思いました。なんていうか……もうその頃にはMさんと付き合いたいって気持ちはなくて。ただ、思い出が欲しかったんですよね。抱かれたっていう記憶が。
なんかドラマのワンシーンみたいだなーと思いながら、ずっと彼に手を引かれて歩いていました。そうこうしてるうちに、とあるホテルの前で足が止まりました」
このホテルに入るんだ……Mさんに抱かれるんだ……! その瞬間、武者震いするほどの期待に満ち溢れていた真奈美さん。しかし、彼女はあっという間に幸福の絶頂から奈落の底に突き落とされます。
「Mさんが突然『ごめん、やっぱり君とはこういうことをしちゃいけない!』と言って、そのまま走り去ってしまったんです。ホテルの前で私は茫然(ぼうぜん)。ああ、完璧にフラれたんだなぁと実感して、私はその場にへたりこんで号泣しました」