ヌバックレザーのお手入れの仕方を説明します。ヌバックレザーの手入れに必要な道具とやり方、ヌバックレザーってそもそもどんなレザーで何の皮なの? といった素朴な疑問にもお答えします。革製品のお手入れを自分でしていると、なんだか大人って気分になれちゃいますよ。

ヌバックレザーは暮らしのあちこちに使われている!

家の子供は小学生なんですが、こんど地元の少年野球チームに入ることになりまして、野球好きのお父さんが気の早いことに張り切って、いきなりレザーのグローブとスパイクを買ってきてやる気満々になっているんです。

私は野球はよく分からないんですが、高そうなレザーのグローブとスパイクが気になってちょっと触らせてもらったんですけど、これってヌバックレザーなんですよね。私もヌバックの靴とグローブ(ファッション用)を持ってるんですが、こんな丈夫そうなグローブとスパイクにもヌバックレザーって使われてるんですね。

何だか俄然、ヌバックレザーという物に興味を引かれて、暮らしのあちこちに使われるヌバックレザーについていろいろ調べているうちに、ヌバックレザーって最初のお手入れ次第で寿命が凄く変わっていくことを突き止めました。

そんなわけで、せっかく買った高そうなグローブとスパイク、それと私の靴と手袋を長持ちさせるために「ヌバックレザーの手入れ方法まとめ!必要な道具はどれ?」をお送りします。

ヌバックレザーのお手入れの仕方から必要な道具まで、あとヌバックレザーに関する面白いウンチクもご紹介していきますので是非最後までお楽しみください。

ヌバックとは、どんなレザー?

野球のグローブからスパイク、それにお洒落な靴や手袋、それこそ暮らしのあちこちに使われるヌバックレザーですが、そもそもヌバックレザーてどんなレザーなんでしょうか?

ヌバックレザーとは英語で「nubuck」と書きます。「buck」は鹿の事で、本来は鹿革の柔らかいレザーを指して使っていたそうです。現在のヌバックレザーは牛や豚も含まれますが特徴は共通していて、通常の表革レザー(ツルツルしたレザー)をヤスリがけして表面を人工的に毛羽立たせた物です。

丈夫で柔らかいのが特徴で、柔軟性と丈夫さが求められる野球のグローブやスパイクにも使われますが、きめの細かい毛羽立ちの上品な見た目から、ファッションのための靴やグローブにもよく使われます。また見た目と丈夫さから、ヌバックレザーのソファーのよう家具にも暮らしのあちこちに使われています。

それから、ヌバックレザーは通常の表革レザーよりも表面積が多いのでお手入れも簡単で、簡易なお手入れならヌバックレザー用の防水スプレーを吹きかけるだけですんでしまいます。

ヌバックレザーの手入れ 道具編① スプラッシュブラシ

簡易なお手入れなら防水スプレーだけでもいいんですが、今回は本格的なヌバックレザーのお手入れということで、防水スプレー以外のヌバックレザー用のお手入れ道具を色々ご紹介していきたいと思います。

最初にご紹介するのは、ヌバック用のゴム製のブラシ「スプラッシュブラシ」です。

ヌバックレザーやスウェードレザーのためのスプラッシュブラシで、製品によっては後述の真鍮ブラシ等の機能が一緒に付いているような便利な製品もあります。ゴシゴシと消しゴムをかけるように使うと、消しゴムのくずと一緒に汚れが気持ちいいほどボロボロと落ちていく消しゴムブラシです。

ヌバックレザーの手入れ 道具編② 真鍮のブラシ

真鍮ブラシは、ブラシの毛が真鍮という金属で出来ている堅いブラシです。あんまり力を入れてブラッシング手入れをすると、ヌバックの表面を傷つけてボロボロになる事もあるので、ほどほどの力加減でブラッシング手入れをしましょう。

真鍮ブラシは特にヌバックレザー専用というわけではないんですが、昔から映画なんかで出てくる靴磨きの人が道具箱においているので、何となくロマンがあって素敵です。用途はヌバックレザーの表面を立たせるために使います。

もちろんスプラッシュブラシに真鍮ブラシが付いていたりしたら別に新しく買う必要はありませんが、ヌバックレザーの手入れ以外にも、DIYの用途では道具のメンテナンスなんかにもよく使われるので、一本あると便利です。

ヌバックレザーの手入れ 道具編③ 磨きブラシ

磨きブラシは、馬の柔らかい毛を使ったブラシで、ヌバックレザーの表面の汚れをサッとはいて落とす手入れに使います。

馬の毛は腰がなくて柔らかいので、表面の埃を落とすくらいの能力しかないですが、スプラッシュブラシの消しゴムかすなんかを落とすのにも便利です。こちらも映画なんかに出てくるロマンたっぷりの靴磨き用品といった感じで素敵です。

ヌバックレザーは起毛なので汚れが付きやすく、日々の暮らしのちょっとしたお手入れなんかのためにサッと使うにも、一つあると便利です。それからソファーなんかの表面の手入れにもこのブラシがあればササッと掃除出来ます。

ヌバックレザーの手入れ 道具編④ 日焼け止めローション

日焼け止めローションといってもクリームタイプのように塗り込む手入れではなく、スプレーでサッと一拭き手入れするだけでいいので楽ちんです。

ヌバックレザーの表面は、毛羽だった部分が白く変色して日焼けしてしまうと見栄えが落ちてしまいます。もちろん、野球のグローブやスパイクだったら気にもしないんでしょうけど、お洒落な靴やグローブだったら必須の手入れ用アイテムです。

他にも普段の暮らしの中でも、大きなヌバックレザー製のソファーなんかの手入れにもスプレーするだけですし、レザー用の柔軟性を保つ栄養オイル成分が配合されている商品もあるのでおすすめです。

ヌバックレザーの手入れ方法まとめ!必要な道具はどれ?
(画像=『lovely』より引用)

ヌバックレザーの手入れ 道具編⑤ オイルクリーム

栄養たっぷりのヌバックレザー用のオイルクリームを使った手入れは、レザーの柔軟性を維持して長持ちさせてくれます。オイルクリームはレザー製品手入れの基本中の基本アイテムです。

オイルクリームはレザーの手入れの基本なので、日焼け止めスプレーや防水スプレーなんかにも元から配合されていたりするので、必要ない場合もあります。しかし、ソファーなんかの大型のレザー家具があるような暮らしをしている人には必須だと思います。

とくに大型のレザー家具は傷むとレザーの表面がボロボロとはげたりするので、想像以上に被害が甚大になって、もう捨てるしかない状態になったりするので大変です。そうならないためにも、オイルクリームのような基本的なアイテムでのお手入れはおすすめです。

オイルクリームは、クリームタイプ以外にもリキッドタイプなどより塗りやすく改良された商品もあります。

ヌバックレザーの手入れ 道具編⑥ 防水ジェル

レザーを使用した家具や衣類、靴には防水は欠かせません。特にヌバックのような起毛した表面を持つレザーは、水濡れに弱いので特に防水が重要になります。

野球のグローブやスパイク、靴などには、防水スプレーでも十分な効果が期待できますが、バッグやソファーなどの大型のヌバック製品には防水ジェルを用意しておきましょう。

防水ジェルならそもそも原液が濃いので効果はバッチリですし、ブラシなどで手入れをする際にも十分に伸びるよう出来ています。また、スプレーのように換気も必要ないので大型のレザー家具に沢山使うようなときにも便利です。

ヌバックレザーの手入れ方法まとめ!必要な道具はどれ?
(画像=『lovely』より引用)