◆社長の隣で常にイバり散らしているのは専務=社長夫人
その会社は、中小企業ではよくある社長のトップダウンですべてが動いていました。社長が黒といえば白いものも黒くなる。さらに社長の隣で常にイバり散らしている女性がいたそうです。
「肩書きとしては専務なんですけど、実はその女性は社長の奥様。映像の仕事をしているわけでもなく、経理もチェックはするけど業務自体は別の人がやっていて、何のために会社にいるのかいまいちわからない存在でした。でも、とにかく社員の一挙一動に気を配っていて、会社に対するアンチな言葉がほんのちょっと出ただけで会議室に呼び出されて説教してくるんですよ」
その専務こと社長夫人は社内の不穏分子を着実に潰(つぶ)すためのお目付け役といったところだったのでしょう。待遇に文句はないものの、息苦しさを感じる日々にY美さんが少し疲れ始めた頃、その会社は大きな節目を迎えることになりました。