こんにちは、フリーランスで仕事をしている彩花(39歳)といいます。この度、半年以上におよぶ体調不良の末、婦人科を受診したところ「プレ更年期」、さらには「早発卵巣不全」の可能性があるということがわかりました。今回はその経緯をお話しします。

また記事後半では、医療法人社団都筑会つづきレディスクリニック院長・吉岡範人氏に「プレ更年期」「早発卵巣不全」とは、いったいなんなのか? 聞いてきました。

不調の始まりは鼻詰まりと肌荒れ

 体調に変化を感じたのは2020年の夏頃。最初は鼻詰まりの症状でした。2週間以上の鼻水と鼻詰まりを感じ、息苦しくて夜も眠れなくなりました。毎年、夏になると花粉症のような症状が出るので、市販の薬を飲んだのですが効果はありませんでした。  

そこで耳鼻科へ行ったところ副鼻腔炎と診断され、点鼻薬と内服薬を処方してもらい1か月ほどで鼻詰まりは解消されました。しかし、それ以降も慢性的なアレルギー性鼻炎の症状が出るようになり、今でも病院で処方されるアレルギーの薬を飲んでいます。  

次に起こったのが肌荒れです。もともと、在宅勤務が多く、メイクをする日が少ないので顔まわりに出ることはなかったのですが、身体の湿疹に悩まされるようになりました。特に酷かったのは下着による肌荒れで、これまで履いていたショーツでもゴムの部分が当たる腰回りにミミズ腫れのような蕁麻疹ができるようになりました。  

皮膚科に行ってステロイド外用剤を処方されて一時的には改善したのですが、生理前になるとまた同じ症状があらわれました。湿疹や蕁麻疹は身体だけではなく頭皮や陰部にも出るようになり、その度に皮膚科に通う日が続きました。

肌の乾燥、抜け毛…「更年期の不調」に当てはまる

39歳なのに婦人科で「もうすぐ閉経するかも」と言われた話。プレ更年期・早発卵巣不全とは
(画像=『女子SPA!』より引用)

 わずか半年あまりで体質が変わったことに対して、始めはストレスだと思っていました。理由としては、この1年間で新型コロナの影響もあり外出が激減したこと、仕事が急激に増えたため実働時間は少ないものの、まったく仕事をしない日はほぼないほど忙しかったことが挙げられます。

唯一の趣味であった海外旅行ができなくなり、オン・オフの切り替えができないことが不調の原因なのではと思っていました。  

普通に過ごしていればストレスと片付けられそうな体質の変化。なぜ、私が婦人科に行くことになったのか。それは、長引く肌荒れで通うようになった皮膚科で、多くの高齢女性が来院しているのを見たことです。

「年齢を重ねると肌荒れを起こしやすくなる?」という疑問を持ち、医療系の記事を読んでみると、女性は閉経前後の5年間(更年期)に入るとエストロゲンの分泌が減少し、ホルモンバランスが崩れることが分かりました。  

その主な体質の不調は、私が思い当たるものだけで、頭痛、肌の乾燥・かゆみ、肩こり・腰痛、薄毛・抜け毛(私の場合、眉毛)、めまい・耳鳴り、頻尿・尿漏れ、花粉症・アレルギーなど。更年期にはメンタル面以外の不調もあるのだと知り、婦人科で検査を受けることにしたのです。

女性ホルモン「エストロゲン」が少ないことが判明

39歳なのに婦人科で「もうすぐ閉経するかも」と言われた話。プレ更年期・早発卵巣不全とは
(画像=婦人科で受けた検査結果。E2-血清が女性ホルモンであるエストロゲンを表す数値、『女子SPA!』より引用)

 体質の変化に悩まされて半年余り。婦人科を受診すると、やはり多くの体質変化は「プレ更年期」の症状である可能性が高いと言われました。  

さらに、私の場合は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が非常に少ない(10.0(pg /ml)以下)ということがわかりました。またFSH(卵胞刺激ホルモン)というホルモンが高いことがわかりました。  

エストロゲンの数値が低いことを知らされ、思い当たる節がありました。それは、今まで一度も妊娠をしていなかったことです。35歳のときに一度結婚したのですが、子供ができないまま離婚。現在のパートナーと暮らして3年になりますが、特に避妊をしているわけではないのに一度も妊娠したことがありませんでした。  

また、30代半ばを過ぎた辺りから明らかに生理時の経血の量が減っていました。今回、婦人科でそのことを話したら、今の私の女性ホルモンの分泌量では「早発卵巣不全」の疑いがあり、近いうちに閉経を迎える可能性があるということ、早く閉経した女性ほど骨粗しょう症、さらには高血圧や心疾患などになる確率が高まるとも言われました。 「プレ更年期」そして「エストロゲンの数値の減少」とはいったい何なのでしょうか。

今回、女子SPA!を通して医療法人社団都筑会 つづきレディスクリニック院長・吉岡範人氏に話を聞いてみました。