老後の趣味を長く続けるコツ

老後の趣味における悩みの1つに「なかなか続かずやめてしまう」という状況が挙げられます。せっかく始めた趣味ですから、できるだけ長く続けられる方法を考えてみましょう。

一定のペースで行う

趣味は、手軽に始められるものから準備や上達に時間のかかるものまで幅広くあります。始めたもののなかなか習慣化しなかったり、思ったより難易度が高く初めの段階で諦めてしまったりすることもあるでしょう。

特にリタイア後すぐの期間は、仕事が無いという喪失感や環境変化によるストレスにより物事に集中しにくい状態になる可能性があります。趣味が続かない原因は始めた趣味そのものにあるのではなく、単に無理をしているだけかもしれません。

例えばゴルフなどであれば、いきなりゴルフ場に行くのではなく、まずはクラブ選びやジョギング・ウォーキングなど単純な体づくりから始めてみましょう。そこから興味が湧いたなら、スイングの練習をしたり練習場に足を運んだりするなど、徐々にステップアップを図ると良いでしょう。

新しい趣味を始める際には、助走期間を設けると良いでしょう。また「やらなさすぎ」ではなく「やりすぎ」も、すぐにやる気を削いでしまう原因になります。助走期間を経て、生活の一部として自分にとって程よい距離感で趣味と付き合っていきましょう。

仲間を作る

趣味を続けるために効果的なのは「仲間を作る」ことと言えるでしょう。仲間がいれば楽しみを共有できるうえ、自分の新しいコミュニティに発展していく可能性もあります。     

上記を実現するために、講座やスクールに通うといった方法を検討する

とは言え、自分1人でどのように行なっていけば良いのか、どこで仲間を作れば良いのか分からないという方もいるのではないでしょうか。そんな場合には、講座やスクールといった機会を活用する方法があります。

カルチャースクールなどは有料ですが、初回のみ無料で体験できるキャンペーンが用意されている場合もあり、また1つのスクールで複数の講座を掛け持って趣味づくりのきっかけにできる点が魅力です。

有料講座のほかにも、地元の公民館などの公共施設で自治体が活動の場を設けている場合もあります。無料で参加できたり若干の料金で参加できたりする事が多いので、こちらも利用してみると良いでしょう。
 

他の人の「老後の趣味」は?

同じくシニア世代の間では、どのような趣味が人気なのでしょうか。

ソニー生命保険(株)が2018年に行なった「シニアの生活意識調査」では、男女問わず「旅行」が最も人気という結果が出ており、約半数のシニア世代が旅行を老後の楽しみとしていました。

他の趣味ではグルメとTVや映画・ドラマが約3分の1近くとなっており、女性の人気が高いようです。次いで楽器などの音楽、そして読書に4分の1ほどのシニア世代が趣味として時間を費やしているようです。

「スポーツ」に関しては18%と低い数値が出ており、加齢に伴う体力の低下などが要因となっていると考えられます。上記のようなインドアの趣味や、孫との時間を過ごすという結果が出ました。

老後の趣味選びのポイント

一口に趣味と言っても、かけられる時間やコスト、また目的に応じて多くのパターンが考えられます。

今回取り上げた様々な趣味以外にも、若い頃や社会人時代にできなかったことにトライしてみるというのも良いでしょう。特に若い頃やりたかったことはその人の根底を成していることが多く、人生経験を積んだ今、新鮮な気持ちで楽しむことができるかもしれません。

提供・ANA Financial Journal

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