月のタロットカードが出た時はどのようにリーディングしていけばよいのでしょうか。正位置・逆位置、恋愛・金運・仕事運に分けて、代表的なリーディング例を紹介します。タロットカードに込められた解釈を柔軟に展開することで、自分の状況や相手の気持ちについて、より深いリーディングができるようになりますよ!
タロットカードの【月】ってどんな意味があるの?
【月】のタロットカードは22枚の大アルカナのなかの1枚
タロットカードでの占いは古くから人の運命を予知するための有力な手段として使われてきました。月のタロットカードは、そんなタロットカード占いにおいては特に明確に人の運命を示唆するとされる22枚の大アルカナのなかの1枚です。
天空に浮かぶ月にはルナの女神の顔が浮かびます。その下で獣たちとザリガニが月を見上げ、まるで威嚇するかのように頭を上げてハサミを向けているのが特徴です。ミステリアスな印象を見る者に抱かせるこのカードは「物事の変容」の意味が込められており、変容のなかでも特にマイナスの方向への変容を示すとされています。
【月】のタロットカードに込められた意味
満月がそのきらびやかな姿を永遠に維持することができないように人の心は日々の出来事で磨耗し、変化していくものです。女神のごとき女性の美しさが時の流れにより変容していくように、永遠の愛だと信じていた感情でも時の流れで色あせていくことが往々にしてあります。
ただ、そのようなマイナスへの変容を示す月のタロットカードですが、単純に「悪いカード」だと断定するのは早計です。タロット占いの妙は、正位置と逆位置で解釈が180度変貌することにあります。月のタロットカードの場合には逆位置であればプラス方向への変容であると一般的に解釈できます。
また、自分の置かれている状況や占う相手の気持ちを考慮した上で月のタロットカードを柔軟に解釈していけば、正位置であっても月のタロットカードをポジティブに受け止めることも可能です。単純に「不吉なカード」と捉えずに、発想を柔らかくしてワンステップ上のタロットカード占いを楽しみましょう!
【タロットカード】月の正位置の意味と運勢【恋愛運】
【タロットカード】月の正位置の意味と恋愛運①:偽物の恋心
月が顔を出すのは夜の間だけ。しかも、たった一日で形が変化していく不安定なものです。今、心に抱く相手への気持ちが「本物の恋」なのかを不安に感じている方にこのカードが出た場合には、一度自分の気持ちと向き合う機会を得たと考えましょう。例えば不倫や浮気、道ならぬ恋への警鐘としてこのカードは効果を発揮します。
【タロットカード】月の正位置の意味と恋愛運②:迷走と困惑
太陽光と違い、月光は大地を薄く照らすだけで視界を広げてはくれません。月のカードは迷走と困惑を示しています。例えば、ご自身の恋心に素直になれず、ついつい想い人にツンとした態度をとってしまう方は、その隙を狙った恋のライバルに想い人を盗られてしまうかも。深呼吸をして目を瞑りご自身の想いと向き合いましょう。
【タロットカード】月の正位置の意味と恋愛運③:未来への不安
薄暗い月夜を歩くのは危険ですよね。先には壁や崖があるかもしれません。月のカードはそんな未来への漠然とした不安を表しています。今のパートナーが本当に添い遂げるべき相手なのか。おじいちゃん、おばあちゃんになっても笑い合えるような相手なのかをよく熟慮するチャンスです。
【タロットカード】月の正位置の意味と運勢【金運】
【タロットカード】月の正位置の意味と金運①:不安の的中
月夜に鳴り響く虫たちが不安を知らせるように、胸中に感じている不安な予感が的中することを暗示しています。例えば、投資などで市場相場に少しでも不安を感じている場合には投資の手をいったん休めたほうがよいかもしれません。
【タロットカード】月の正位置の意味と金運②:選択の失敗
薄暗い月明かりの下では、ダイヤとガラス玉を見分けることはできません。このカードは大きな買い物をする際に選択の失敗をすることを示しています。同時に、時間を置けば夜が明け、選択するのに最適な環境へと変化することを暗示しているため、買いたいという衝動を一時的に抑えて我慢することが重要でしょう。
【タロットカード】月の正位置の意味と金運③:余計な出費
薄暗い月夜には人は漠然とした不安感を覚えるものです。まるで月夜に財布を落とすがごとき、余計で無駄な出費がふりかかるかもしれません。衝動買いなどは特に危険で、買い物をする際には第三者のアドバイスを求めるなど慎重に行うようにしましょう。
【タロットカード】月の正位置の意味と運勢【仕事運】
【タロットカード】月の正位置の意味と仕事運①:近づく試練
日を追うごとに欠けていく月と広がる闇は、試練が近づきつつあることを暗示しています。順調に進んでいた仕事に少しずつ暗雲が立ち込めて、ライバルが台頭してくるだとかトラブルに巻き込まれるだとかの困難があなたの背後まで迫っていることでしょう。ただ、月がまた満ちるように困難は時と共に去っていきます。
【タロットカード】月の正位置の意味と仕事運②:周囲に誤解される
薄暗い月明かりのなかでは、同じ人物でも違った表情が映し出されるものです。悪意なく口から出た言葉が、周囲から思いもかけない受け取られ方をされるかもしれません。「そんなつもりはなかったのに・・・」と後悔しても後の祭りです。相手の気持ちに配慮して、言葉を選ぶように自制することを心がけましょう。
【タロットカード】月の正位置の意味と仕事運③:職場環境の悪化
月がその姿のほとんどを闇に呑まれていくように、職場環境が悪化し暗転していくことを示しています。月が欠けていくのを止められないように、ただ悪化していく現状を受け入れるしかありませんが、時間が経てば状況が少しずつよくなることも同時に暗示しています。動じることなく、懸命に日々を過ごしましょう。