皆さんは鬼についてどこまで知っていますか?種類や名前、有名な鬼、女性の鬼、日本最強の鬼、妖怪の鬼、たくさんの鬼が日本にはいます。特に鬼の種類はたくさんありますので、一覧にしてわかりやすくまとめました。さあ、鬼の世界へ共に探検いたしましょう。

鬼とは?その正体は?

鬼とは醜悪な形相と自在な怪力によって人畜に危害を与える妖怪・怪物

鬼は空想上の霊怪であり、人畜に危害を加える怪物です。醜悪な形相と、怪力が特徴で様々な種類があります。現在では鬼と呼ばれていますが、日本では昔、鬼は「もの」と呼ばれていました。

「もの」とは、怨念を持った霊、邪悪の怨念のことです。それがそのうち『この世ならざるもの』という意味の「隠(おぬ)」と呼ばれ、さらに現代のように「鬼(オニ)」という名前になりました。鬼という呼び名が定着したのは平安時代です。また、鬼の定義も種類も、時代や思想の流れによって変わっていきました。

鬼の正体は時代により変化していく恐怖の形

現在では「鬼」というと、頭に角が生えていて、金棒を持っていて、というように、ある程度の見かけが決まっています。しかしもともと鬼は、姿が見えず、人知を超える力を持つ、漠然とした恐ろしいものでした。鬼は私たちのそばにあるぼんやりとした恐怖が、時代により変化を遂げた姿だったのです。

「鬼」はもともと姿が見えないものでしたが、時代とともに鬼が仏教と結びつくことにより、仏教が考える地獄にいる鬼のイメージが根付いていきました。私たちがふっと頭に浮かぶあの鬼(大きな体や角)は、仏教の鬼の姿なのですね。

鬼の色と種類と特徴は?

鬼の色の種類は5色

鬼の色は、5色あります。何故5色かというと、仏教において5つの煩悩のことを、五蓋(ごがい)といい、その五蓋を鬼に当てはめているからです。ですから、鬼の色は1色毎に意味があります。

鬼の種類①赤鬼

赤色の鬼が表すのは、貪欲(とんよく)。人間の渇望・欲望で、すべての悪い心の象徴です。赤鬼が一番有名なのは、この鬼がすべての悪い心をあらわす最強の鬼だからでしょう。

鬼の種類②青鬼

青色の鬼が表すのは、瞋恚(しんに)。怒り・憎しみです。何かに過剰に怒り、他人を憎む煩悩ですね。怒りや憎しみがなければどんなに平穏な日々でしょう。青鬼は自分自身への恐怖の象徴なのですね。

鬼の種類③黄鬼(もしくは白鬼)

黄鬼(白鬼)が表すのは、掉挙・悪作(じょうこ・おさ)。浮ついた心や甘え、執着など、自身の心の有様を表します。黄色の鬼はしばしは白色ともされ、同じ意味を表しています。

鬼の種類④緑鬼

緑鬼が表すのは、昏沈・睡眠(こんじん・すいめん)。怠惰や眠気などの不健康を表します。不摂生である自分の生活への不安を象徴した鬼ですね。

鬼の種類⑤黒鬼

黒鬼が表すのは、疑(ぎ)。自身の中にある疑う心や、愚痴などを表します。自分自身の中にある不平不満の心、卑しい気持ちへの不安の象徴ですね。

鬼の種類と名前一覧

鬼の名前一覧①霊鬼(れいき)

鬼の名前一覧で最初にご紹介いたしますのは、霊鬼です。霊鬼とは死んだ鬼の霊の事で、特にそれが悪鬼と化したものです。非常に復讐心が強く、自分の生前の敵や、自分が死ぬ原因を作った人などを殺そうと企み、何世紀にもわたって追い続けます。

生きている鬼よりも恐ろしく、自分が死んだ場所に居座り続け、強力な僧侶の除霊がされるまで、殺戮を続けるといわれています。恐ろしいですね。最も関わりたくない鬼です。

鬼の名前一覧②邪鬼(じゃき)

鬼の名前一覧、2番目は邪鬼です。邪鬼は、たたりをする神。もののけ、怨霊(おんりょう)です。または、仏法を犯す邪神のことです。四天王像に踏まれている有名な鬼で、苦悶の表情をみせていますね。

鬼の名前一覧③羅刹(らせつ)

鬼の名前一覧3番目にご紹介するのは、羅刹です。羅刹とは、大力で足が速く、人を食うといわれる悪鬼です。悪鬼羅刹という、恐ろしい魔物を例える言葉もありますね。のちに仏教に入り、守護神とされました。

鬼の名前一覧④夜叉(やしゃ)

夜叉とは、顔かたちが恐ろしく、性質が猛悪なインドの鬼神です。鬼面を持ち、刀などの武器を携えて描かれることの多い神話上の鬼ですね。のちに仏教に取り入れられて仏法を守護する鬼神となり、毘沙門天の眷族(けんぞく)となりました。

鬼の名前一覧⑤悪鬼(あっき)

悪鬼とは、たたりをする恐ろしい妖怪です。仏法に敵対する心の邪悪な鬼神としても知られています。日本の節分で豆をまき、追い払おうとしているのはこの悪鬼という種類の鬼ですよ。

鬼の名前一覧⑥獄卒(ごくそつ)

獄卒とは、地獄に落ちた死者の魂を責める鬼です。地獄には鬼が多く住んでいますが、全ての鬼が獄卒なわけではありません。死者を責める役目についている役人だけが、「獄卒」という名前で呼ばれます。

獄卒は人の形をした種類のものだけでなく、牛や馬(有名な牛頭馬頭ですね)、鳥や犬の姿をした種類の鬼もいます。鬼も自由気ままに生きているわけではなく、地獄の役人という仕事をきちんとこなして頑張っているんですね。

鬼の名前一覧⑦餓鬼

鬼の名前一覧7番目は、餓鬼です。餓鬼とは、ガリガリにやせ細り、お腹だけがぷっくりでて、いつもお腹を空かせているが口にはどうやっても食べ物が入らない、鬼のような顔の惨めな生き物です。有名なので一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

生前、ケチで、他人のものを盗んだり、お金や食べ物を独り占めして分け与えようとしないあさましい欲の心を持つものは、輪廻した際に餓鬼に生まれ変わると言われています。

鬼の名前一覧⑧小鬼(こおに)

小鬼とは、小型の鬼、もしくは子供の鬼のことです。西洋のゴブリン・インプなどの和訳です。醜悪で悪意のある精霊であるとされるものと、おふざけ好きなちょっと意地悪な妖精とされるものとがいます。ゴブリンは小説や映画などにもよく登場しますし、有名ですね。

鬼の名前一覧⑨鬼神(きしん)

鬼の名前一覧、ラストを飾りますのは、鬼神です。鬼神とは、荒ぶる神のことです。気性が荒く、祟る神の種類の事を鬼神と呼びます。鬼神は一般の人には見えず聞こえず、超人的な能力を使うものとして、古くから日本では恐れられてきました。

女の鬼の種類と名前一覧

女の鬼の名前一覧①般若(はんにゃ)

女の鬼の名前一覧、1番目は般若です。般若とは、大きく避けた口を持つ鬼女のことです。般若の面などはとても有名ですよね。女性の憤怒や嫉妬を表す鬼として知られています。

女の鬼の名前一覧②山姥(やまんば)

山姥とは、老婆や美女の姿を借りた鬼です。昔話などによく出てくる有名な女性の鬼ですね。山奥に住み、老婆や美女に化け油断させ、人を食らう怖い鬼です。