オーバーソウルとはスピリチュアル的にどのような意味を持つかご存じですか。自分自身を高めるために役立つ魂の基礎的な考え方が、オーバーソウルです。オーバーソウルとのつながり方をご紹介しますので、自分自身に宿る霊的な力を高め良い人生を送れるように実践しましょう。
オーバーソウルとは?名前の持つ意味を紹介
オーバーソウルとは意識の集合体
オーバーソウルは複数の魂や意識の集合体を意味する言葉です。個体や単体の魂を指す名前ではなく、もっと広範囲で大きな存在を意味します。現在だけではなく、過去や未来といった時間軸さえも含むオーバーソウルは、同時にこの宇宙に存在する全ての存在を含みます。
「ソウル」(soul)には「霊」「魂」などの名前があります。「オーバー」(over)という名前は「場所を越える」「限度を越える」という意味があります。2つの単語を組み合わせた「オーバーソウル」には、単一の魂や霊体を超越した大いなる存在といえます。
オーバーソウルとは日本語で「大霊」
オーバーソウルは日本語に直訳すると「大霊」という名前です。またオーバーソウルの持つ性格から、「本霊」や「魂の集団」という名前に意訳されることもあります。
分析心理学を生み出したユングの提唱する「集合的無意識」もオーバーソウルに該当する概念です。ユング心理学では集合的無意識とは、人々の個別の意識は無数にあるように見えますが、無意識レベルではひとつにつながっている状態であると考えられています。
オーバーソウルのスピリチュアル的な意味
オーバーソウルとはスピリチュアル的な意味では魂の根源
オーバーソウルとはスピリチュアル的な意味では、魂を作り出す基幹となる存在です。大いなる霊的存在の名前として、思想家のエマーソンが地球上で最初に紹介しました。
魂は私たちの本質であり、現実では肉体という物質を動かす核です。魂からは精神(スピリット)が生み出されて意識を形成し、人間の思考や行動を左右します。つまり人間の行動は物質次元の意識だけではなく、さらに高次元の意識からの影響も受けています。高次元の意識を通して、私たちはオーバーソウルと通じています。
ところが私たちは今この瞬間に地球上で肉体を通し感じていることしか普段は認識できません。しかし普段は認識できていないものの、高次元に存在する意識と肉体は常につながっています。
スピリチュアルではオーバーソウルが集合意識を生む
オーバーソウルは私たち個人に強い影響を与えますが、一人だけの意識ではなく多くの人々の集合意識です。またオーバーソウルの内部は複数のグループソウルに分かれています。同じグループソウル内にはツインソウルやソウルメイトが存在し、魂の霊的な飛躍を相互に助け合います。
それぞれのグループソウルは完全に分離しているわけではなく、少しずつ重なって存在しています。そしてグループソウルがたくさん集まって、宇宙を構成します。少しずつ重なっているグループソウルを辿っていくと、更にその上位にあるオーバーソウルにつながっていきます。
樹で例えると、オーバーソウルは根、精神とハイヤーセルフは幹、魂は無数の葉です。1枚1枚の葉(魂)は独立しているように見えますが、梢という形でいくつかのグループソウルを形成し、共通した根(オーバーソウル)によって生かされています。
ハイヤーセルフの意味とオーバーソウルの関係
ハイヤーセルフは高次元の意識
私たちは肉体の五感を通して生活しています。食事をしたり運動したりといった生活のためには、物質次元に存在する肉体が基本です。それだけではなく、物質次元とは異なる高次元の意識「ハイヤーセルフ」も兼ね備えています。
ところが肉体を通して物質次元で受け取る嗅覚や触覚などの情報が多すぎるため、しばしばハイヤーセルフ(高次元の意識)について忘れがちです。
ハイヤーセルフ(高次元の意識)を忘れて生活しているせいで、私たちはさらに上位の意識であるオーバーソウルにつながりにくくなってしまっています。肉体の感覚からの情報に惑わされ、ツインソウルなど霊的なパートナーとの統合も阻害されています。
ハイヤーセルフを知ることでオーバーソウルにつながる
オーバーソウルと私たちを橋渡ししてくれるのがハイヤーセルフです。そのためハイヤーセルフを意識することができなければ、オーバーソウルと自分自身の統合ができません。
オーバーソウルへの理解を深めるには、まずハイヤーセルフについて知ることが重要になります。具体的には肉体から受け取る感覚や情報だけではなく、ハイヤーセルフと自分自身を統合させることから始めます。
ハイヤーセルフとの統合は魂の安定を生み、自信や自己の肯定感を得られます。するとオーバーソウルのような壮大な存在を受け容れる心の余裕が生まれ、つながることができます。