近ごろ、インスタグラムなどのSNSでは節約や貯蓄をテーマにしたアカウントが大人気!節約や貯蓄に関心のある女性も増えているようです。20代から計画的に貯蓄すれば、30歳までに「貯蓄1,000万円」を目指せることも!この記事では、「預金の種類と使い分け」「貯蓄のポイント」を解説します。預金の種類を理解して効率的に貯蓄し、節約上手・貯蓄上手を目指しましょう。
目指せ!貯蓄1,000万円
老後2,000万円問題や新型コロナウイルスなどの社会的な不安が広がる中、貯蓄・節約ブームが訪れているようです。貯蓄は早く始めるほど効果的。モチベーションが高いうちに計画的に貯蓄をスタートしましょう。
セブンエー美容株式会社などが運営する脱毛エステサロン「恋肌」が、一人暮らしをしている20代の女性(約1,000人)を対象に実施した調査(*)によると、「あなたは節約していますか?」という問いに「はい」と答えた人の割合は86.2%で、約9割の人が節約に努めていることがわかりました。
*一人暮らし女性のお財布事情に関する調査(2020年)
また、株式会社キャリアデザインセンターが運営する転職サイト「女の転職type」が発表した調査結果(*)によると「この1年で、いくら貯金しましたか?」という問いに対して、20代の結果は上位から順に次の通りでした。
*同サイト会員を対象に実施した「第6回【データで知る「女性と仕事」】」758人回答
10~29万円:24.9%
50~99万円:20.7%
0円:19.2%
9万円以下:14.6%
30~49万円:13.4%
100万円以上:7.3%
1年間の預貯金額は約5人に1人が0円なのに対し、全体の約30%の人が年間50万円以上を預貯金していることがわかります。さらに、「あなた個人の現在の貯蓄残高を教えてください」の問いに対しては上位から順に次の通りでした(20代)。
100~499万円:27.6%
50~99万円:16.1%
10~29万円:15.7%
9万円以下:13.4%
0円:11.1%
30~49万円:10.7%
500~999万円:4.6%
1,000万円以上:0.8%
約10人に1人は貯蓄残高が0円という結果に。一方で、100〜499万円を貯めている人も約30%近くおり、中には1,000万円以上と答えた人も!
貯蓄できないと「手取りが少ないから」「一人暮らしだから」「家賃の高い地域だから」と、つい言い訳をしてしまいがち。しかし銀行口座を上手に使い分けて貯蓄の仕組みを作れば、少額からでも貯蓄は可能です。一気に大きな金額を貯蓄しなくても、毎月コツコツ継続することが大切ですよ。
こんなにある預金の種類
20代の人であれば、「普通預金しか使ったことない」という人も多いでしょう。しかし、預金にはいくつかの種類があります。効率よく貯蓄したいと思ったら、預金の種類と特徴を把握しておきましょう。ここからは、おもな預金の種類を3つご紹介します。
普通預金
普通預金は、自由に預け入れ・払い出しができることが特徴です。銀行に口座を開設するとき、一番初めに作る基本口座でもあります。入出金に制限がないため、給与の受け取り、公共料金やクレジットカード代金の支払いなどによく利用されます。
定期預金
定期預金は、一定期間まとまったお金を預けるときに利用します。期間は、1ヵ月~10年などさまざまです。金融機関が提供する範囲内で、自分で期間を選べます。
定期預金では原則として、最初に決めた期間が満期になるまでお金の引き出しができません。その分、普通預金より金利が高いのがメリットです。教育資金や老後資金など、すぐに使う予定がないお金は、定期預金に移すことで使いすぎを防止できます。また、普通預金より高い利息を受け取れます。
積立定期預金
積立定期預金は、一定期間ごとに指定口座のお金を定期預金口座に自動で振り替えるものです。金融機関が提供する範囲内で、「毎月〇円」「3ヵ月に1度〇円」など自分で自動振替の期日や金額を選べます。
積立定期預金を活用すれば、自動的にコツコツと貯蓄を増やせます。すぐに定期預金に預けられるまとまったお金はないけれど、定期預金で毎月貯蓄したいという人に向いています。
このように、銀行預金はいくつかの種類があるので用途にあわせて選ぶのがポイントです。先ほどご紹介した銀行預金の種類別に、ぴったりの貯蓄方法を考えてみましょう。
コツコツ派は「積立定期預金」
コツコツと堅実に貯蓄を増やしたいなら、積立定期預金を検討しましょう。毎月の給与から、貯蓄に回す分を先に取り分けておく貯蓄方法を「先取り貯蓄」といいます。積立定期預金は、「先取り貯蓄」にもってこいです。
たとえば、積立定期預金で毎月3万円積み立てるとしましょう。給料日のすぐあとの振替日に給与が振り込まれた普通預金口座から3万円が、自動で積立定期預金の口座に振り込まれます。そうすることで、残った金額で生活をやりくりする習慣が身につくでしょう。
「忙しくて家計簿をつける時間がない」「残高に余裕があるとつい衝動買いしてしまう」といった人は、「先取り貯蓄」で仕組み化させてしまえば、着実にお金が貯まるようになりますよ。
金額も金融機関が定める範囲内で自由に決められるので、毎月1万円など少額から始められるのも魅力。定期預金なので、普通預金より有利な金利が適用されるというメリットもあります。