コミュニケーションや働き方について
ーー上司とはどのようにコミュニケーションを取っていますか。
週に1回、チームでおこなう定例のミーティング、あと月に1回は上司と1on1ミーティングをする機会があります。もちろん、全てリモートでおこないます。
ただ、基本的にはSlack(チャットツール)でのやりとりがほとんどですね。私の上司は自身の「最近のできごと」や「最近思っていること」などを積極的にSlackで発信してくれているので、気軽なやりとりもSlack上でしやすい環境です。
じつは、5年前に私を採用してくださったのがいまの上司なんですね。その頃からの付き合いなので、信頼関係は築けていますし、上司は福岡拠点にいるため、新型コロナ流行前からオンラインでの打ち合せが当たり前だったので、リモートでのコミュニケーションも、とくに不便だと感じることはありません。大きな目標を立てるときや業務の方向性などが決まってからは、月に一度の1on1、週に1度のミーティングだけでもコミュニケーションは十分とれています。それでも迷うことがあれば、「気軽に相談できる環境」がつねにそこにあるので、それもあって、自由に仕事ができています。
ほかのメンバーは、自分の時間があいたときに「雑談タイムやります!」と部内用のSlackに発信していたりして、私も時間があればその雑談に参加してコミュニケーションをとっています。
これまで雑談ベースで仕事が発生するケースがとても多かったのですが、リモートワーク前提となってから雑談は本当に減りましたね。いまは空いた時間を使って積極的に雑談しにいくようになりました。
ーー当社は「リモートワーク前提」となりましたが、リモートワークのメリット・デメリットを教えてください。
メリットは通勤時間をカットできたことです。私は千葉に住んでいるのですが、通勤に2時間以上かかっていたんです(笑)。往復だと4時間になってしまうので、通勤の時間に本を読んだり、勉強したりできることはありましたけど、通勤時間をそのまま仕事や自分の時間にあてられたほうが、オン・オフの切り換えもしやすくて非常にありがたいですね。
デメリットは、先ほども少しお話しましたが、雑談がしにくくなっているので、以前よりも自分で積極的に話をしにいく必要があることですね。雑談って自分が思っている以上に重要だったんだなと実感しています。とくに他部署の方と話す機会がなかなかないんです。以前はどなたかの立ち話に気軽に入っていったりできましたし、声をかけていただいたりもして、そこから仕事の話に広がることもありましたが、今はそれがまったくありませんから。
でもそのぶん、Slackを使って情報発信されている方がいるので、こまめに見るようにして、自分から情報をとりにいっています。
ーー会社の福利厚生(さぶりこ※)でよく使っている制度はありますか?
※会社に縛られず広いキャリアを形成しながら、プライベートも充実させ、その両方で得た知識や経験をもって共創へつなげることを目指し、2016年12月に策定したさくらインターネットの社内制度。
さぶりこフレックスとショート30、どこでもワーキングは、コロナ前から活用しています。
私は朝型なので、定時(9時30分)よりも早く出勤することが多いです。いままで通勤にかかっていた時間をそのまま勤務時間にあてて、夜早く終わった分は自分の時間にあてています。
たとえば役所や病院に行かなければならないなど、平日しかできない用事があるとき、さぶりこフレックスを使うと時間休をとらなくてもいいので、本当にたすかります。
今後やりたいこと
ーーさくマガのコンセプトが「やりたいことをできるに変える」なのですが、今後やりたいことと、そのためにおこなっている努力があれば教えてください。
いまは高専へのサービス提供やハンズオンの開催がメインですが、あらゆる新しいテクノロジーが学べる場や、失敗できる環境、いろいろなことを試せる環境づくりをもっと積極的に支援したいですね。
そのために、つねに情報集めはしていて、高専の先生方とは密にコミュニケーションをとったり、現場のご意見を聞くためにこちらから声をかけたりしています。
あとは、さくらの取り組みの中でなにか高専の若者たちに役に立つものがないか、細かく見るようにしています。社内にもフォーカスしながら、なにか高専のためになることはないかという軸でつねにアンテナをはっていますね。今では、高専関連の情報は、自然と集まってくるようになりました。たまに驚くような素晴らしい情報をいただけることもあるので、そういうときはテンションが上がってしまいますね。
ーーどういった理由で若者の支援をしたいという想いをもったのでしょうか。
きっかけになった原体験が2つあります。ひとつはさくらに入社したばかりのときに、「さくらのクラウド」のハンズオンをおこなうために、専門学校を全国行脚する仕事をさせてもらったんですよ。そのときに、学生さんがはじめてクラウドに触れて目を輝かせていたり、とても楽しそうに体験している姿を目の当たりにしました。「学生さんたちに新しい技術や体験を提供するのって、めちゃくちゃいいじゃん! これはやり続けなければいけない!」と感じた経験でした。そういう機会をもっと作っていきたいと思ったんです。
ふたつめはさくらに入社してからの働き方がきっかけです。前職では社内に貢献する機会が多かったのですが、さくらでは社外に対してアプローチする職種にガラッと変わったんですね。初めてのことばかりで不安もありましたが、そのときの上司に、自分で考えて自由にやらせてもらえる、チャレンジさせてもらえる環境を整えてもらいました。「心配しても大抵のことはなんとかなるし、なんとかならなくてもそれはそれでなんとかなる」と良い意味で深刻に考えすぎず、肩の力を抜いて、遊び心を大事にやっていこうと思えました。たくさん失敗もしましたけど、そのたびに上司や同僚にサポートしてもらい、すごくいい経験ができましたし、いまも新しいことへポジティブにチャレンジし続けることができると実感しています。なので、学生のうちから「自由な発想で行動し、失敗しながらチャレンジできる」経験ができたらきっと素晴らしいですし、そういう経験をできるだけ多くしてほしいなと思っているんです。
この2つの経験が、学べたり、試せたり、チャレンジできる環境づくりをしていきたいという想いに繋がっています。
ーー2021年度、具体的にやりたいことがあれば教えてください。
これまでの取り組みはもちろん継続しつつ、高専で取り組まれている研究などを、さくらを通してもっと発信していきたいですね。
高専プロコンやロボコンなど、高専生の研究成果をお披露目する機会が少ないのはとてももったいないと感じます。完成されたものだけではなくて、作っている過程そのものをもっと発信して、より多くの人に高専生の魅力を知ってもらいたいです。それから、さくらには自社サービスを支える優秀なエンジニアはもちろん、起業家を支援しているスタートアップチームや新しい事業を開発するチームもいます。さくらと接点のある企業も含め、さくらというプラットフォームを通して多くの大人たちと繋がってほしいですし、世の中に色々な職業があることを実感しながら、見聞を広げ、チャレンジしてほしいです。そんな彼らの未来の選択肢を増やす手助けをこれからも続けていきたいですね。
提供・さくマガ(「やりたいこと」を「できる」に変えるWEBマガジン)
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