高い年収で満足のいく人生を送りたい。そのために資格取得に励むなどスキルアップをはかる人も多いでしょう。しかし、年収を決める一番のファクターは何かといえば、どのような業界で働いているかです。右肩上がりの業界を選ぶことで、年収が大きく変わるかもしれません。

年収を上げたいなら業界選びが重要

年収がすべてではありませんが、年収が上がれば人生の選択肢が増えるというもの。海外旅行に行ったり、好きなブランドの服や化粧品を購入したり、定期的に新車に乗り換えたり。お金があれば実現できることは、たくさんあります。

多くの人が、年収を上げようと思ったとき「スキルアップをしよう」と考えるのではないでしょうか。確かに、周りよりも努力して評価されれば、昇進スピードも上がりますし、結果的に昇給幅も大きくなるでしょう。資格手当や役職手当で年収が上がることもあります。

しかし、業界や企業によって目指せる年収額はおおよそ決まっているのが現実です。

本気で年収を上げたいと思ったときに着目すべきなのは「業界」です。まずは、高年収を目指せる業界について学び、自分の特技を活かせる業界を選択することが大切です。

好きなことを仕事にする人や、やりがいを重視して仕事を選ぶ人もいます。一方で、お金を最重要視して仕事を選ぶのも、決して間違ったことではありません。

高年収に憧れがあるのなら、身軽で可能性に満ちている20代こそ、フットワーク軽く新しい業界に飛び込むべきです。一度きりの人生、悔いのない選択をしましょう。

平均年収の高い企業ランキングトップ10

2019年の会社四季報をもとに、平均年収の高い企業ランキングを作成しました。対象は、上場企業約3,700社です。

1位:M&Aキャピタルパートナーズ 平均年収約2,478万円
2位:キーエンス 平均年収約2,110万円
3位:GCA 平均年収約2,063万円
4位:三菱ケミカルHD 平均年収約1,738万円
5位:ヒューリック 平均年収約1,636万円
6位:三菱商事 平均年収約1,607万円
7位:東京放送HD 平均年収約1,586万円
8位:ストライク 平均年収約1,539万円
9位:伊藤忠商事 平均年収約1,520万円
10位:日本商業開発 平均年収約1,501万円

上位には、M&Aコンサルティングを事業とするM&AキャピタルパートナーズやGCAがランクインしました。M&Aコンサルティングでは、通常のコンサルティング以上に専門知識が必要とされるため、その分報酬が高くなります。また、成果給が導入されているM&A会社が多いことから、社員の年収も高い傾向があります。

2位のキーエンスは、センサー機器の製造・販売を行う会社です。BtoB企業なので知名度は高くありませんが、優良企業として名を馳せています。

キーエンスは、企業の課題をヒアリングし、それを解決する商品を開発するというコンサルティング営業を得意としています。そのため、売上に対する原価の割合が低く、人件費は高くなっています。

その他に、商社やテレビ局、不動産会社などがランクインしています。

成果給のある業界で高年収を目指す

若いうちから高年収を得たいなら、成果給がある業界を選びましょう。「平均年収の高い企業ランキング」で上位になったコンサルティング業界なら、成績によっては1,000万円以上の年収を狙えます。

また、金融業界や保険業界、学習教材の営業、不動産投資の営業も成果給が導入されていることが多いので要チェックです。

どの業界を選ぶかによって、ターゲットとする層や求められるスキルが変わってくるため、自分に何が向いているかをよく見極めてから就職・転職を検討しましょう。

一方、成果給のある業界では、残業が多かったりノルマが課されていたりすることが多々あります。自分自身のストレス耐性とも相談しながら、業界や企業を選択することが大切です。