女性とコミュニケーションをとるのが怖い!今、女性恐怖症と呼ばれる症状を抱える男性が増えていると言います。原因はトラウマ?女性恐怖症は克服できるんでしょうか?その症状や心理・特徴をチェックしながら、原因や克服法を探っていきましょう。

女性恐怖症とは?その症状の心理・特徴に迫る!

女性恐怖症って知ってますか?その名称が如実に示す通り、女性に対して恐怖心を抱く病気で、対人恐怖症の一種です。近年、この病気にかかっている男性は多くなっていると言います。

生きていれば、女性と接しないことはまずあり得ないですし、女性恐怖症の男性は、私たちが想像する以上に病気と戦っているのだと思います。

女性恐怖症であることは、恋愛や結婚が難しいことを意味します。

女性恐怖症の原因は、大体が過去の女性関係によるトラウマにあると言われています。トラウマとなる原因が、幼少期にまでさかのぼる人もいます。

女性恐怖症で見られる主な症状や特徴、そして原因や克服法についてお話していきます。この病気の正体を知れば、女性恐怖症に向き合うヒントになるかもしれませんよ。

トラウマの表れ!女性恐怖症の症状1

【女性と話すことに恐怖心がある】

対人恐怖症、あがり症に通ずるものがあるのですが、女性恐怖症の人は「女性と話すことで嫌われたらどうしよう」という心理があります。

ただ緊張するだけならともかく、恐怖心が表面に出てしまって、まわりから見ると「なんでそんなに怖がるの?」と言いたくなるくらいです。

実際に話してみないと、女性に限らず、相手がどんな人かなんて判断できません。実際どう転ぶかわからない未来のことに対して、過度に恐怖心を抱いてしまうんですね。

女性恐怖症でなくとも、女性と話すと緊張するという人はいますが、女性恐怖症の人は話すと考えただけで、クタクタに疲れてしまうのが特徴です。

トラウマの表れ!女性恐怖症の症状2

【女性の目線が常に気になる】

人がたくさん集まる学校や会社にいると、まわりの視線が気になってどうしようもない。精神疾患のひとつに「視線恐怖症」がありますが、それが女性の視線に特定されたのが、女性恐怖症の特徴です。

女性の視線が気になって、動きがぎこちなくなったり、自分の意に反したような行動をとったりするのです。

男子校や、男性しかいない職場というならともかく、女性はどこにでもいるので、常に女性の目線に対する恐怖心にさらされることになります。

その心理的恐怖から、恋愛や結婚はおろか、学校や職場を立ち去らなくてはならない事態に陥ることもあるそうです。

トラウマの表れ!女性恐怖症の症状3

【女性を見るだけで赤面する】

極端な照れ屋の人が、たくさんの人の前に出ただけで赤面してしまう精神疾患「赤面症」がありますが、特に女性に対してそうなってしまうのが、女性恐怖症の特徴です。

まわりから見て非常にわかりやすく、顔や耳、ひどくなれば首や肩まで真っ赤になってしまいます。

赤面症は、学校の先生や会社の上司など、目上の人や自分に影響力のある人を前にすると起こりやすい、と言われています。

女性恐怖症の場合、好意を抱いている女性や、恋愛や結婚を意識する女性に対しても起こりやすいんですね。あこがれの女性を前にして、うれしそうと言うよりは苦しそうに見えるのが、また大変そうです。

トラウマの表れ!女性恐怖症の症状4

【女性と話すと汗がダラダラ出る】

激しい運動をしたわけでも、溶けるほど暑い夏でもないのに、女性と話しただけで汗がダラダラ出てくる。精神疾患のひとつに「多汗症」がありますが、女性と話した時だけに特定されるのが、女性恐怖症の特徴です。

多汗症は、たとえ体を動かさずリラックスしていても、その心理状態に関係なく、突然大量の汗が噴き出してくる病気です。

特に若い女性や、恋愛や結婚を意識するような女性と話をした時に、症状が顕著に出やすいとされています。

また、汗が出ることで服に汗ジミができたり、ワキガのように臭い匂いを発したりと、二次的被害を被ることもあり、ハンカチや着替えが欠かせないという悩みがあります。

トラウマの表れ!女性恐怖症の症状5

【女性の目を正視することができない】

視線恐怖と似ていますが、一対一で話をする時に、相手の目を見ることができない「正視恐怖」という精神疾患があります。女性恐怖症の場合、女性に対してのみ、その症状が現れます。

女性と面と向かって、一対一で話そうとする意思はあっても、女性の目を正視することができないのです。

目のやり場に困っているかのように、視線をあちこちに泳がせ、「何かやましいことでもあるんだろうか?」と思わせてしまいます。

女性の目を正視することができないのは、恋愛や結婚において大きなデメリットです。やはり女性心理としては、自分を真摯に見つめてくれる人と恋をしたいものですから…。

トラウマの表れ!女性恐怖症の症状6

【女性と食事ができない】

精神疾患のひとつに「外食恐怖」があります。飲み会やパーティーなどで、人と接するのに恐怖心を抱き、食事が喉を通らなくなるという症状です。

緊張のあまり吐くとまではいかないんですが、女性と食事をして、思うように食事が喉を通らなくなるのも、女性恐怖症の特徴です。

楽しく食事をしたいがために集まっているのに、食事に手をつけず、バシバシと緊張感をたぎらせていては、まわりの人が不安になってしまいます。

恋愛・結婚において、いっしょに食事ができないことは大きなマイナスポイントです。外食でも手作り料理でも、食べないのを目の当たりにすると、「私といっしょにいるのが苦痛なの?」という心理になってしまいますからね…。

トラウマの表れ!女性恐怖症の症状7

【女性と付き合う気がない】

そもそも女性恐怖症であるがゆえに、女性と付き合う気がまったく起きない、ということもあり得ます。と言っても、女性に興味がないわけではないんです。

それなりに「かわいい、キレイ」と思う女性がいても、恋愛したいという感情がわいてこないのです。

女性恐怖症を抱える本人の心理としては、恋愛・結婚を考える前に、「まず、この病気自体をなんとかしないと…」という思いがあるのかもしれません。

何にせよ、まわりから見ると、とてつもなく淡白に見えるのが、女性恐怖症の特徴のひとつです。

トラウマの表れ!女性恐怖症の症状8

【女性を無意識に避けてしまう】

会社の男性上司に「これやっといてくれよ」と頼まれたら、「はい、わかりました」と快く引き受けるのに、女性上司に言われると、思わず顔を背けて、何も答えずに席を立ってしまった。

本人の意識とは関係なく、女性を避けてしまうのも女性恐怖症の特徴です。

女性の存在そのものに接したくない心理があり、「これじゃダメだ!」と意識的に接しようとしても、拒否反応が出ることすらあるようです。

まるで穢れたものから逃げるような態度をとられた女性は、とてもショックですね。無意識とは言え、まわりの人間関係を気まずくしてしまうのは、本人としても本意ではないでしょうに…。

トラウマの表れ!女性恐怖症の症状9

【女性と接すると手足が震える】

電車の中で、となりに女性が座っただけで手足が震え出した。直接的に触れなくても、近くに女性がいるだけで、手足が震えるというのは、女性恐怖症の特徴のひとつです。

まわりに気づかれない程度の震えのこともあれば、時々「何かの病気?」と思わせるくらいの震えのこともあります。

手足が震えるというのは、まさに対人恐怖症の典型的な症状です。

女性恐怖症の場合、「女性と接する時に震えが出る」という思い込みのような心理状態になっています。緊張や不安から解き放たれるには、その心理状態から脱却するのが第一にすべきことと言えます。

トラウマの表れ!女性恐怖症の症状10

【女性と接すると頭がパニック状態になる】

「パニック障害」「不安神経障害」といった精神疾患の症状には、何も考えられなくなったり、頭が真っ白になることがあります。

女性と接することで、それらの症状が顕著に現れるのが、女性恐怖症の特徴のひとつです。女性に対する極度の人見知りとも言えます。

女性と会話しようとしたり、対面しただけで、無意識のうちに頭の中に何も考えが浮かばなくなってしまうのです。

まわりの目には、突然男性がフリーズしたようになってしまうので、「何かよからぬことが起こった!」と恐怖心を抱かせることになります。

もちろん、恋愛や結婚の大きな支障となることは、言うまでもありません。

トラウマの表れ!女性恐怖症の症状11

【グループに女性がいるだけで緊張する】

精神疾患のひとつに、「場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)」と呼ばれる病気があります。これは、普段は問題なく話ができるのに、特定の場面になると、急に話せなくなる病気です。

女性恐怖症の人にとっては、女性がいる場面で、急に話せなくなることを意味します。頭が真っ白になるパニック状態とは少しちがいますね。

女性がいることを認識しており、女性と同じ空間にいることはできるのですが、話そうとすると、何も言葉が浮かばなくなってしまうのです。

また、仕事や勉強など必要なことは女性相手でも話せるけれど、雑談やどうでもいい話となると、症状が起きやすいという人もいます。

恋愛や結婚には、どう考えても不向きと言わざるを得ません。

トラウマの表れ!女性恐怖症の症状12

【自分は女性にモテないと思っている】

実際はどうであれ、女性恐怖症の自覚ある人の中には、「自分なんかが女性にモテるわけがない」という、ネガティブな考えに捉われている人が多くいます。

女性と目が合えば「自分の顔、変だったかな?」と思い、「自分の話なんかだれも聴きたがらない」とばかりに口を閉ざします。

その深層心理には、実は「女性にモテたい」という思いが横たわっています。モテないと思い込むことで、女性との恋愛や結婚を避ける心理があるのです。

一見「女性が相手にしないから」という風に捉えてしまいがちですが、実は女性恐怖症である本人が女性を遠ざけているのです。

トラウマの表れ!女性恐怖症の症状13

【コンプレックスのかたまり】

自分の外見や性格にコンプレックスがあると、それを理由に社会との接触を避けようとする人がいます。女性恐怖症の人は、コンプレックスから女性との接触を避けようとします。

女性恐怖症の人にとって、コンプレックスは克服するものではなく、女性との恋愛や結婚を避けるためのツールなのです。

本人が恋愛や結婚をあきらめるのは致し方ないにしても、女性以外にも接していく人がいる以上、まわりの目に奇異に映ることはたしかです。

そんなまわりと、社会的にどう折り合いをつけていくかが、女性恐怖症の人にとっての課題と言えそうです。

トラウマの表れ!女性恐怖症の症状14

【口下手で会話に乗れない】

幼い頃からまわりの人とあまり接することなく生きていると、会話をする場があまりなかったためか、口下手になる傾向があります。その傾向が女性に対して顕著に現れるのが、女性恐怖症の特徴のひとつです。

恋愛でも結婚でも、おしゃべり好きな女性にとって、口下手な男性はあまり歓迎されないところですね。

自分では何とかしようと思っているケースも少なくないですが、口下手であることがコンプレックスとなって、さらに女性恐怖症に拍車をかけることも多々あります。

本人の意思とは裏腹に、言葉がほとんど出てこずに、会話の波に乗れないまま終わってしまった…ということも往々にあるようです。

トラウマの表れ!女性恐怖症の症状15

【女性と話す時にどもる】

精神疾患のひとつに「吃音症(きつおんしょう)」があります。言葉がスラスラと出てこないどころか、一言一言がつまったような話し方をすることです。要はどもりです。

女性恐怖症の人は、女性と話す時に吃音症になりやすい特徴があります。同性と話す時は、吃音症の症状が出ることがまずないのです。

吃音症そのものは、苦手だと思っている人と話す時に症状が出やすいと言われています。つまり、女性恐怖症の人が、女性と話す時に吃音症になるのは当然とも言えるんですね。

吃音症は本人にとってもまわりにとっても、「何が言いたいの?」とばかりに、気まずい雰囲気を作り出します。そうした空気を感じることで、ますます女性恐怖症に拍車がかかってしまうのです。