「個人が楽しめること」を大切にしたい だからこそ「子どもを仕事に連れてこられる環境」を作る
編集部:中学の頃からママだったりパパだったり、いろんな役目をされてきたと思うのですが、ご自身のお子さんが生まれてどうですか?
柴田:自分の境遇とは全く逆をいくようにしていますね。海外で見てきた人たちをモデルにして、早く帰るようにしています。今日も朝、保育園に行く前に公園で一時間遊んできたんですよ。普段から、仕事行く前に遊ぶ時間を作ったり、週2回ほどは仕事に連れて行くようにしていますね。
仕事に連れて行くことで、いろんな人にも会えるし、社会勉強をしてもらいたいと思っていて。セミナーなども一緒に連れて行っていますね。
編集部:奥さまも働かれていらっしゃるんですね。
柴田:そうなんです。週2で仕事に一緒に連れて行っているときは、妻も夜飲みに行くこともできますしね。
会社全体がこういうルールなので、スタッフの子もお店に一緒に来たり、ご飯を食べたりしていますね。
編集部:経営者としても「みんながあたたかな家庭を持てる」ということを目指されているわけですね。
柴田:「子どもを仕事に連れてこれる環境」は作りたいと思っています。そして「子どもがいる中でできる仕事」でいいと思っているんです。
例えば、子どもが小さいうちなんて、あまり寝てくれなくて、自分の自由時間は2時間ほどしかないわけですよ。その2時間を効率的に働ける環境を作りたいと思うんです。
最近入ってくれた子は、前社では子どもを作りたいと思えなかったそうなんです。でもうちの会社に入って、周りに子どもが当たり前にいる環境を見て、「子どもっていいな」と思ったようで。仕事のせいで「子どもが作れない」というのは意味がわからないなあと思っているんですよ。
編集部:社員の人たちへの想いとしても「生活」を楽しんで欲しいと思っているわけですね。
柴田:「生活」というのも、結婚していると奥さんのこと旦那さんのこと、子供のこと・・・考えなければいけないことは多いのですが、一番大切にしなければいけないのは「個人を楽しむ」ということだと思っています。個人を楽しみながら、結果として「家族」という枠組みになっていく。だからこそ、まずは会社としても「個人」を大切にしていきたいと思っています。
「個」を大切に、日常を楽しくする。柴田さんの人生から導かれた使命のようなものが、二つの会社の組織づくりからも、ケノコトというメディアからも伝わってきました。「家族で一緒にご飯を食べる」。そんな当たり前のことができる社会を作っていきたいですね。
柴田 雄平さんプロフィール
onakasuita 株式会社、株式会社mannaka 代表取締役社長
1986年2月21日産まれ。埼玉県川口市出身。埼玉県の高校卒業後、調理師専門学校に通い調理師免許取得後に海外へ家庭料理を学ぶ旅に出る。ヨーロッパ6カ国を一般家庭を中心に交流。
2013年onakasuita株式会社を立ち上げ、マーケティングテレビや雑誌などの撮影の他に、大手外食、食品企業でのプロモーション・マーケティング、ブランディング戦略、セミナーを開催。外食事業部では門前仲町【おはしkitcen】、日本橋【煮炊きや おわん】を出店。
2015年1月『みんなのまんなかに・インターフェイスの役割を』。をテーマに株式会社 mannakaを立ち上げ、企業と消費者の共創マーケティングに特化したプロモーション・経営・ブランド戦略を行う。社員が基本的に在宅ワークとし出社の義務がないとう新しい働き方・労働環境なども注目されている。
2015年5月、日常と食のライフスタイルをテーマにしたオウンドメディア『ケノコト』を立ち上げる。2017年2月3つの新たな収益構造のオウンドメディアを立ち上げている。
提供・LAXIC
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