5.認知症になりやすい犬の3つの特徴
気をつけてあげたい、認知症になりやすい犬の特徴を3つご紹介します。
- 特徴1.13歳以上
- 特徴2.日本犬系の犬種
- 特徴3.屋外飼育の犬
特徴1.13歳以上
13歳頃から症状が出始め、15~16歳でピークを迎えます。寿命の短い大型犬では、7~8歳から注意してあげてください。
特徴2.日本犬系の犬種
洋犬もなりますが、柴犬や日本犬系雑種に多く発症します。
日本犬系の認知症の犬を調べたところ、血中の不飽和脂肪酸量が著しく低下していることが判明しました。
日本犬は元来、魚主体の食生活を送ってきたため、魚由来の不飽和脂肪酸を多く必要とする体のしくみになっているのに、肉主体のドッグフード食になって、摂取量が減ったのが原因ではないかと考えられています。
特徴3.屋外飼育の犬
飼育状況や生活環境も影響します。つねに飼い主とスキンシップがある室内飼育犬に比べ、屋外飼育犬は刺激が少なく、脳の老化が進みやすいようです。
6.こんな症状がでたら要注意
異常なしぐさが見られる脳神経系の病気は、認知症だけではありません。ここでは犬に多い症状を3つまとめています。認知症ではないため、若い犬でも発症する可能性があり、油断はできません。
- 首が傾き嘔吐する
- 痙攣や硬直を繰り返す
- その他
首が傾き嘔吐する
首が片方に傾いたままになるのが「斜頸(しゃけい)」で、立っていられず横転したり、嘔吐や眼球が勝手に揺れ動く振動が見られることも。内耳の前庭部(半規管と蝸牛の間)の障害によって起こる症状で、内耳炎、脳炎、脳腫瘍などが原因として考えられます。老齢期に発症するものは原因不明のことも多いです。
痙攣や硬直を繰り返す
体が突然けいれんしたり、硬直したり、意識がもうろうとしたりする「てんかん」発作。脳炎などの病気や外傷によるものと原因不明のものがあります。
その他
脳に腫瘍ができてしまうと、患部の部位によって症状が異なります。てんかん様発作や斜頸、旋回運動、運動失調、眼振、顔面まひなどが見られることもあれば、目立った症状が現れないこともあります。
7.まとめ
愛犬も長寿化に伴い、さまざまな身体疾患が出てきます。まだうちの子は若いから…と思わず、若いうちから知識を持って対処などを行っておくと安心です。また、変化を感じたら症状が進行しないうちに、早めに気づいてあげられるよう、日頃から愛犬の様子をしっかり見てあげたいですね。
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