起業に向けての3つの資金調達方法
資金調達にはさまざまな方法があります。
自己資金のみで起業することが難しい人は、資金調達方法を知っておくと便利です。
起業するための資金調達方法には、
- 日本政策金融公庫
- クラウドファンディング
- エンジェル投資家
が主な方法として知られています。
周りに資金を貸してくれる人がいない場合は、金融機関やサービスなどを活用しましょう。
日本政策金融公庫よる融資
日本政策金融公庫は、事業に関する資金を貸してくれる金融機関のことをいいます。
しかし、銀行や信用金庫などの金融機関とは少し立ち位置が異なるので、「起業家のための金融機関」とイメージするといいでしょう。
日本政策金融公庫では、さまざまな融資政策が取り扱われています。
その中から自分に合う融資政策を選び、審査を進めていく流れです。
初めて起業する人には、
- 「新規開業資金」
- 「女性、若者/シニア起業家支援資金」
という融資政策をおすすめします。
日本政策金融公庫のこの2種類の政策では、融資限度額が7200万円までです。
融資限度額のうち、運転資金が4800万円までと決まっています。
クラウドファンディングによる支援
クラウドファンディングは、WEB上で資金調達の協力を求めることができるサービスのことをいいます。
クラウドファンディングを利用する際には、次の種類から選ぶことが可能です。
- 購入型
- 寄付型
- 融資型
- ファンド型
- ふるさと納税型
ただ資金を得られるだけではなく、金額に応じてサービスや返礼品などをリターンする必要がある場合も。
資金調達をする側だけではなく、支援者にとってもメリットがあるところが魅力的です。
エンジェル投資家による支援
エンジェル投資家は、起業に必要な人に対して、事業資金を支援してくれる個人投資家のことをいいます。
エンジェル投資家で資金調達をする際、厳しい審査は必要ありません。
「投資したい」と思う事業内容であれば、すぐに支援を受けることが可能です。
エンジェル投資家からの支援を受けるには、
- 投資家マッチングサービス
- 株式投資型クラウドファンディング
を利用するといいでしょう。
日本政策金融公庫での資金調達がおすすめな人
日本政策金融公庫は、多くの起業家が利用している金融機関です。
日本政策金融公庫は、以下のような人におすすめです。
- 事業内容の規模が大きい
- 銀行などの審査が通らなかった
「お金を借りる」ことに抵抗がある人でも、相談だけでも可能です。
自己資金がゼロであれば、ぜひ審査にチャレンジしてみましょう。
事業内容の規模が大きい人
日本政策金融公庫では、数千万単位で融資を受けることができます。
そのため、事業規模が大きく多くの資金を必要とする人におすすめです。
また日本政策金融公庫は、
- 返済期間が長い
- 銀行などより金利が低い
といったメリットもあります。
必要な資金金額が大きいのであれば、少しでも返済期間が長い方が、1ヶ月の返済額も少なくすることが可能です。
1ヶ月の返済額の負担を減らすことで、経営の見通しもできます。
銀行などの審査が通らなかった人
日本政策金融公庫は、銀行や信用金庫などの金融機関の審査に落ちた後でも、審査を受けることができます。
銀行や信用金庫などの金融機関は審査の条件も厳しいので、融資できる確率はとても低いです。
それに対し日本政策金融公庫で審査が通る確率は、全体の30%ほどと言われています。
「3人に1人が審査に通る」という計算になります。
初めて起業する人が融資を受けたい場合でも、保証人を立てる必要がありません。
銀行の審査に落ちた人でも、日本政策金融公庫なら審査が通る場合もあるので、積極的な融資の申し込みをおすすめします。