日々何気なく使っている紙幣の中には、売れば数十万~数百万円にもなるプレミア紙幣があると言われます。そのような紙幣はいったいどんな条件を備えているのでしょうか?また、どこをチェックすればプレミア紙幣かどうか判別できるのでしょうか?この記事ではそのチェックポイントについてお伝えします。

珍しい番号の紙幣

高額で売れやすい紙幣を見つけるヒントになるのが紙幣の「番号」です。次のような珍しい番号のお札は高額で売れる可能性が高くなります。

「トップ番号」や「ラスト番号」の紙幣

非常に高額で売れるのがレア紙幣と言われる「トップ番号(A××××××A)」の紙幣です。

特にトップ番号の一桁台(例:A000001A)は数百万円、2桁台(例:A000011A)でも数十万円で売れることもあります。

また、「ラスト番号(ZZ××××××Z)」の紙幣も高額で売れる可能性が高いでしょう。

ゾロ目

6ケタの番号がすべて同じ「ゾロ目」の紙幣も高額で売れる可能性大。偶数よりも奇数の方が高く売れます。ちなみにもっとも高く売れるのが「1」、2位3位には「7」と「5」が続きます。

たとえば千円札の「111111」は額面金額の15倍となる1万5,000円、「777777」は10倍の10万円です。また、1万円札の「555555」は2.3倍の2万3,000円で売れています。

その他

「100000」などのキリ番(キリのよい番号)や階段番号と呼ばれる「上り段(123456)」「下り番(654321)」は高く売れる可能性があります。

また、先頭と末尾がAやZ以外の同じアルファベットの紙幣、1桁目と6桁目が同じ数字で2~5桁目の数字がゾロ目の「サンドイッチ番号(例:155551)」も高額で売れる紙幣として知られています。

現在発行されてないお札

現在発行されていないお札も高額で売れる可能性があります。

2021年6月16日時点でお金として使える紙幣は発行停止されたものを含めて18種類あり、中には明治~昭和30年代に発行された古い紙幣もあります。
※参考:国立印刷局

そのような古い紙幣は高額で売れる可能性が高いといえます。

もっと高額で売れるのが、今はお金としては無効の「失効券」です。

たとえば、昭和31(1956)年に発行停止となった100円札のうち、「百圓」の文字の下にある赤色標識がなく、裏面が赤模様の紙幣は「失効券」です。
※参考:日本銀行

以上で挙げたような古いお札には、額面金額1,000円なのに10万円以上の価値があると認められたケースもあります。

注意!お札の状態によっては高く売れない場合も

以上の条件を満たすお札は高額で売れる可能性が高いのですが、条件を満たしていてもお札の状態によっては高く売れない場合もあります。

折り目がついているお札や汚れているお札、少しでも破れているお札などは査定で価値を低く見積もられることが多いようです。下手をすると額面金額よりも価値が低くなる場合も。その場合はお金として使ってしまった方が有効に使えそうです。

もし、価値が高い紙幣がきれいな状態で見つかったら、大事に保管してきれいな状態をキープしましょう。場合によっては1,000円札が数十万~数百万円で売れるかもしれません。

文・
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。

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