自分の貯金額は充分なのか足りないのか、なかなか判断が難しく悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。今回は50歳で貯蓄500万円のEさんの例をもとに、老後に備えて用意しておきたいお金について見ていきましょう。
老後のお金をシミュレーション
将来のお金のことが不安になったら、まずは具体的な金額を試算して現状を把握するのがおすすめです。そうすることでどれくらいまずいのかがわかり、取るべき対策も見えてきます。
独身で今年50歳のEさんの場合は、次のようになりました。
・今あるお金……貯金500万円
・老後に入ってくるお金……年金：月13万円、退職金：1,500万円
・老後に出ていくお金……老後の生活費：月15万円
老後の収入が年金だけだと、毎月約2万円の赤字です。この状況が65歳～90歳まで25年間続くとすると、赤字の総額は2万円×12ヵ月×25年＝600万円です。今の貯蓄だけでは足りませんが、定年退職までまだ10年近く貯金できることや退職金もあることを考えれば、老後の暮らしは成り立ちそうです。
65歳以降も月数万円程度の収入を得るようにする、今のうちから生活にかかるコストを見直していくといった対策もできますし、病気や介護などが不安なら保険に加入しておくという手もあります。
老後のお金の心配を解消する方法
不安を解消するには、シミュレーション以外に次のような方法も有効です。
・早いうちから貯蓄を進めておく（貯金だけでなく投資も有効）
・老後も働けるスキルや体力をつけておく
・本当に困ったときに頼れる人を見つけておく
老後に必要なお金は人によって違う
老後にいくら必要なのか、いくら貯蓄があれば安心なのかは人によって違います。自分の理想の老後をイメージして、その生活を送るにはいくら必要なのか具体的な金額に置き換えてみましょう。また、自分の将来の年金や退職金の金額を知らない方は、この機会に一度確認してみてはいかがでしょうか。事前のシミュレーションが、老後の安心の秘訣ですよ。
自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強！銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。
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