花にはひとつずつ花言葉があります。中でもバラは色によって花言葉が全く変わってしまいます。今回は紫、水色、オレンジ、ピンク、赤のバラの花言葉を紹介。さらにバラはプレゼントする本数によっても意味を変えます。今回はプレゼントする本数による意味の変化もご紹介します!
女性なら誰しも憧れる花
フィクションの世界でも映えるバラ
バラの花は映画や小説などフィクションの世界でも印象的な場面で使われることの多い花です。最近ではディズニー映画「美女と野獣」を思い出す方も多いのではないでしょうか?同じくディズニー映画の「シンデレラ」のキーアイテムがガラスの靴なら、美女と野獣のキーアイテムはバラといえそうです。
写真は美女と野獣をモチーフにしたイルミネーションから。バラも花ですからいずれ散ってしまいます。花がもつ束の間の生の美しさとガラスの繊細さが組み合わさってできる幻想的な光景はロマンチックで、ついうっとりしてしまいますね。
栽培が難しい花としても有名
自分の家の庭先にバラが咲いていたらどんなに素敵だろうと思うこともありますよね。見た目も美しいし、窓を開けたら風に乗ってバラの香りがふわりと香ってくる…なんてとても素敵なシチュエーションですよね。でも、バラは花の中でも栽培が難しいとされる部類。茎についた棘も栽培を難しくします。
一口にバラといっても支柱に巻き付かせて育てるタイプや地面を這うように育つタイプなど種類は様々。プランターで手軽に育てられるものではないため、マンション住まいで庭が無かったり、手入れをする時間が取れない方には敷居の高い花のひとつではないでしょうか。
バラ全体の花言葉は「愛」「美」
今回は色や品種による花言葉のちがいを見ていくわけですが、まずはバラ全般の花言葉を確認しましょう。バラの花言葉は「愛」「美」といった少し女性寄りの花言葉になっています。全体の花言葉としてはネガティブなイメージはありません。バラを贈られて嬉しくない女性はいないですよね。
また色や品種だけでなく、つぼみの状態、満開の状態でも花言葉が変わってしまうのがバラの特徴。さらには葉の枚数や棘によっても花言葉は変わるとされています。プレゼントするときにそこまで気にしていてはきりがないので、今回は色による花言葉のちがいをメインにご紹介します。
紫のバラの花言葉は?
大人の女性を連想させる「上品」「気品」
紫色というのは昔から気品高い人の色とされてきました。外国では貴族の色、日本では位階の高い=偉い人は紫色の着物や帽子を着用していました。そのため紫のバラにも「上品」や「気品」といった落ち着いた大人らしい印象を与える花言葉が付けられています。
紫は上品さを印象付けるだけでなく、日本特有の文化として77歳のお祝い「喜寿」のプレゼントとしてよく選ばれています。昔の女性は一歩後ろを下がってしとやかについてゆくという大和撫子のイメージと紫のバラの花言葉がマッチした結果かもしれませんね。
憧れの人に贈りたい「誇り」「尊敬」
紫のバラには他にも「誇り」「尊敬」といった意味も込められています。これも紫が位の高い人の色だということが影響しているのかもしれません。仕事でお世話になっている人に紫のバラを贈ってみるのもいいかもしれません。
しかし、注意してほしいのは紫という色は上品であると捉える人がいる一方でセクシーさを感じる、セックスアピールの象徴であると捉える人もいます。紫色の下着が勝負下着だといわれるのと同じ考え方ですね。紫のバラは貰った側がどう受け取るかも考えた方がいい色といえます。
紫のバラといえば『ガラスの仮面』
学生時代に読んだという女性も多いのではないでしょうか?紫のバラといえばやっぱり『ガラスの仮面』ですよね。表向きは主人公を仕事道具として使いながら、裏では主人公の一番のファンとして主人公が駆け出しの頃から紫のバラを贈り続ける芸能事務所の社長と主人公の関係がとてももどかしい…!
写真は『ガラスの仮面』の原画展のときに匿名ファンによって贈られた紫のバラ。読んだことがある方は分かるかもしれませんが、漫画のシーンを再現した粋なはからいだとSNSで話題になりました。イベントが行われるたびに誰かから紫のバラが届くなんてとても素敵ですね。「紫のバラの人」はどなたなのでしょうか。
水色のバラの花言葉は?
その作り方から付けられた「奇跡」「神の祝福」
水色のバラの花言葉は「奇跡」「神の祝福」。水色は花屋さんでもなかなか見かけない珍しい色ですよね。それもそのはず、水色のバラは登場してからまだ10年も経っていないのです。
当初、水色のバラを作ることは不可能だとされていました。青色というのは自然には存在しないからです。その名残りで水色のバラには「不可能」という花言葉もあります。しかしその後青色、水色のバラを作ることに成功、「不可能」という花言葉は使われなくなり、不可能を覆したため「奇跡」などの花言葉となりました。
一部では「偽物」の花言葉も
自然には存在しない色の花を人工的に作りだせたことはまさしく奇跡です。しかし、水色のバラは人工的に作り出したものであって自然の花ではないということから一部では「偽物」「偽り」という花言葉が付けられることもあります。
花言葉はポジティブなものとネガティブなものがセットになっていることがほとんどです。プレゼントとして贈るときはポジティブなものだけでなく、ネガティブな意味も考えるようにしましょう。
オレンジのバラの花言葉は?
友だちにあげたい「絆」「信頼」
オレンジのバラの花言葉は「絆」「信頼」「魅惑」「無邪気」「愛嬌」といった恋愛とは少しちがう意味が多めです。オレンジや黄色などの暖色系の花は恋愛的な意味が少なく、友達や家族へのプレゼントに最適な色とされています。
「絆」「信頼」といった花言葉をもつオレンジのバラは友達の誕生日や家族の誕生日にプレゼントするのが最適ではないでしょうか。友達に花を贈るという機会はなかなか無いかもしれませんが、勇気を出してプレゼントしてみれば、もっと仲が深まるかもしれませんよ。
恋愛とは少しちがう「愛嬌」「無邪気」
実はオレンジのバラは恋愛対象ではないけれど、仲のいい女友だちにプレゼントするという男性もいるようです。花を贈るという行為自体に少し恋愛的な意味が含まれることもないとは言い切れませんが…。
オレンジのバラの「愛嬌」「無邪気」といった花言葉は友情と恋愛の間の微妙な意味としてとらえられることが多く、告白しようか迷っている男性でも贈りやすい花だといえます。オレンジ色のバラをもらったときは相手の男性が花言葉を気にするような性格かどうかを考えてみましょう。
ピンクのバラの花言葉は?
片思いの人にもらいたい「可愛い人」「美しい少女」
ピンクは女性らしい印象を与える色として女性へのプレゼントにとても好まれる色です。なかでもピンクのバラには可愛らしい花言葉が多め。「可愛い人」「美しい少女」という片思いの人から言われたら思わず嬉しくなってしまう花言葉ばかり。
ピンクは女性をさらに女性らしく見せるだけでなく、恋愛運を高める色としても最適なのでピンクのバラをモチーフにした小物などをいつも持ち歩いてみるのもいいですね。ピンクが可愛らしすぎて苦手という方は少し色の濃いものをプラスすると幼い印象を抑えられる効果がありますよ。
「おしとやか」「恋の誓い」という花言葉も
ピンクは赤よりも控えめな色ですので赤が愛の象徴であるとすれば、ピンクは恋の象徴であるといえそうです。そのためピンクのバラの花言葉は赤いバラの花言葉より落ち着いたものが多く、赤いバラよりも強気な印象を与えないためプレゼントしやすい色といえます。
「恋の誓い」という花言葉から付き合う前はピンクのバラ、付き合った後は赤いバラと使い分ける男性もいます。また、赤だけでは視覚的に重くなってしまう場合にピンクや白を入れることによって赤一色よりも軽く、可愛らしい花束に仕上げることができます。